9月はまだ半分残っているのに、片想いネタは尽きました(泣)。
なので別の話をやろうと思います。
ブレイズ連載開始記念に、91年の世相を調べてみました。
今ちょうど、「R35」ってCD聴いたとこだったのです。チャゲアスの「SAY YES」が91年だったので、ネタにしてやろう、と。
「ブレイズ~」の登場人物がほっとんど解らない&出揃っていない状態なので、既知の面々で3本ばかりやりたいと思います。
時期は無茶苦茶です。とにかく91年ならいいや、くらいでやってますので、そこはあんまり突っ込まないで下さい。
第一弾は同期とT2です。霧島もこの映画好きだな。
なので別の話をやろうと思います。
ブレイズ連載開始記念に、91年の世相を調べてみました。
今ちょうど、「R35」ってCD聴いたとこだったのです。チャゲアスの「SAY YES」が91年だったので、ネタにしてやろう、と。
「ブレイズ~」の登場人物がほっとんど解らない&出揃っていない状態なので、既知の面々で3本ばかりやりたいと思います。
時期は無茶苦茶です。とにかく91年ならいいや、くらいでやってますので、そこはあんまり突っ込まないで下さい。
第一弾は同期とT2です。霧島もこの映画好きだな。
「あー面白かった!」
映画館から出た速水は、満足そうな声を上げながら大きく伸びをした。
田口と島津もそれぞれに頷いた。
医局に入って最初の年、久々に三人の休みが揃った。
映画なんて珍しい展開になったのは、「見たい映画がある」と言い出したのが速水だったからだ。
それもまた珍しいことだったが、アクション映画と聞いて田口も島津もすぐに納得した。
そうして、三人揃って映画館の扉をくぐったワケである。
「しかし、最近のCGは凄いな」
「いいなぁ、サラ・コナー。ちっと怖いけどいい女」
島津と速水はそれぞれ好き勝手に感想を述べる。相手が聞いていようがいまいが、関係ないらしい。
半歩遅れて田口が頷きながら話を聞いていると、速水がくるりと振り返った。
「行灯は? どうだった?」
「え、っと…………」
感想を求められて、咄嗟に田口は迷った。
CGが凄いというのは島津に言われたし、サラ・コナーが凄いというのは速水に先を越された。田口の中に残っている感想は、と言えば。
「やっぱりシュワルツネッガー?」
「だよなっ!」
我が意を得たり、とばかり速水は笑った。
重火器を軽々と扱う、淡々とした殺人ロボット。しかしキーマンである少年との交流にはどこかほのぼのとした面白さを醸し出していた、ターミネーター。
タイトルロールを張った男優に対しては、島津も同感だったのだろう、大きく頷いている。
「確かに、あの身体だけだって凄いもんだ。どれだけ鍛えれば、ああなるんだろうな」
「やってみれば、島津?」
「そうだな。お前の熊体型が変わるかもしれないぞ」
島津が感心した口調で言ったので、田口は混ぜっ返した。
速水も調子に乗って囃し立てる。
島津はそれこそ苦虫を噛み潰したような顔になった。髭面強面の島津がそういう顔をすると、本当に恐い。知らない子供なら泣いて逃げ出すほどだ。
「てめえら、アスタ・ラ・ビスタ、だ」
島津は、映画の中で使われたスペイン語の悪態を吐いた。
「さっさと失せろ」とか「地獄で会おう」といった訳になっていた筈だ。
低く唸った島津に対し、速水と田口は揃って「ジョン・コナーかっ!」と笑った。
映画館から出た速水は、満足そうな声を上げながら大きく伸びをした。
田口と島津もそれぞれに頷いた。
医局に入って最初の年、久々に三人の休みが揃った。
映画なんて珍しい展開になったのは、「見たい映画がある」と言い出したのが速水だったからだ。
それもまた珍しいことだったが、アクション映画と聞いて田口も島津もすぐに納得した。
そうして、三人揃って映画館の扉をくぐったワケである。
「しかし、最近のCGは凄いな」
「いいなぁ、サラ・コナー。ちっと怖いけどいい女」
島津と速水はそれぞれ好き勝手に感想を述べる。相手が聞いていようがいまいが、関係ないらしい。
半歩遅れて田口が頷きながら話を聞いていると、速水がくるりと振り返った。
「行灯は? どうだった?」
「え、っと…………」
感想を求められて、咄嗟に田口は迷った。
CGが凄いというのは島津に言われたし、サラ・コナーが凄いというのは速水に先を越された。田口の中に残っている感想は、と言えば。
「やっぱりシュワルツネッガー?」
「だよなっ!」
我が意を得たり、とばかり速水は笑った。
重火器を軽々と扱う、淡々とした殺人ロボット。しかしキーマンである少年との交流にはどこかほのぼのとした面白さを醸し出していた、ターミネーター。
タイトルロールを張った男優に対しては、島津も同感だったのだろう、大きく頷いている。
「確かに、あの身体だけだって凄いもんだ。どれだけ鍛えれば、ああなるんだろうな」
「やってみれば、島津?」
「そうだな。お前の熊体型が変わるかもしれないぞ」
島津が感心した口調で言ったので、田口は混ぜっ返した。
速水も調子に乗って囃し立てる。
島津はそれこそ苦虫を噛み潰したような顔になった。髭面強面の島津がそういう顔をすると、本当に恐い。知らない子供なら泣いて逃げ出すほどだ。
「てめえら、アスタ・ラ・ビスタ、だ」
島津は、映画の中で使われたスペイン語の悪態を吐いた。
「さっさと失せろ」とか「地獄で会おう」といった訳になっていた筈だ。
低く唸った島津に対し、速水と田口は揃って「ジョン・コナーかっ!」と笑った。
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