レコードの日

11月3日です。
くっそ～、霧島には祝祭日はあまり関係ありません。
小一時間前まで忍者ブログ入れなくて、めっちゃ焦った……。
まずは本日の記念日から。

文化の日/レコードの日/ハンカチの日/文具の日/サンドウィッチの日/アロマの日/いいレザーの日/文化放送の日

以上です。
敢えてその他の人々にしてみました。将軍と魔人、学生時代です。短いかも。
微妙に「恋の淵、その深みに恐れ」と繋がってますので、気になる方はサイトの方へどうぞ。


あ、お茶会で遊んで下さった皆様、有難う御座いました！
テンポの悪いヤツで申し訳ない……。

「おい、いい加減返せ」
「あん？　何を？」

速水の顔を見て、島津は開口一番そう言った。
当然ながら速水は眉間に皺を寄せた。

「アルバムだよ、随分前に貸したろ、水落冴子」
「あーあれな。うん、良かったぞ」
「もういいだろ、いい加減返せ」
「解ってるって」

速水の脳裏に、「ラプソディ」のジャケットが甦る。
血の滴るような赤。生々しい色。
同時に、それを聞いた時の幻も思い出した。


組み伏して、貪って、貫いて。


友人である筈の男を抱く幻に抱いたのは、嫌悪ではなかった。
抗いがたい誘惑だった。
抵抗しきれなくなる前にレコードを仕舞い込んだのだったが。

「どーこやったかなぁ？」
「って、おい、お前失くしたのかっ？！」

速水の呟きに島津が血相を変える。

「失くしてないって。家にあるのは確実なんだから」
「ちゃんと探すんだぞ、とっとと返せよ！」

速水は軽い口調で言ったが、どうにも島津に信用されていないらしい。
島津が強く念を押すのに、速水は一つ手を振って応えたのだった。