だからなーんにも考えてないんだってば!
女体化、獣化、幼児化は同人のお約束だと思う。
ついでに記憶喪失も。
お約束はやっとこうと思っただけだからなぁ……。
大体、獣化でカメを持ちだした辺りで、既にビミョーに間違っているのかもしれない。
そんな状態ですが2回目です。
女体化、獣化、幼児化は同人のお約束だと思う。
ついでに記憶喪失も。
お約束はやっとこうと思っただけだからなぁ……。
大体、獣化でカメを持ちだした辺りで、既にビミョーに間違っているのかもしれない。
そんな状態ですが2回目です。
推定年齢7歳前後。
現在の島津は、見事に小学校低学年だ。
「…………マジでか?」
「俺のセリフだ、それは」
島津を指差して呟く速水に、島津は溜息を返した。
「だから言っただろ」
「「威張ってどうする」」
自分の言葉が真実だと胸を反らした田口に、速水と島津が揃ってツッコミを入れた。
小学生にツッコミを入れられる中年男の図というのは、他人が見れば滑稽の極みだっただろう。
幸いにも、この場には三人しかいなかった。
「原因は何だと思う?」
「お前、ヘンなもの食ってねえよな?」
「失礼なヤツだな。お前らと同じモンしか食ってねえよ」
速水の言葉に島津は顰め面になった。
速水も軽い調子で尋ねたのであり、それ以上は「ヘンなものを口にした」説を真剣に考えなかった。
「だよなぁ…………」
田口も、昨夜の料理を思い出しながら頷く。
料理を作ったのは田口だが、田口と速水に変化はない。
昨夜食べたものは無関係だろうと、結論を出しかけた時だった。
片付けようと手に取ったワインボトルに視線が落ちる。
妙に薬くさくて、田口は遠慮した一本だ。
「ファンシラーゼ? って何語?」
「ん? ああ、イタリア語だな、Fanciullezza」
「すっげーヘン…………」
ラベルをいい加減に英語読みした田口に、横から島津が口を挟んだ。
国際学会に参加出来る男は語学にも堪能である。
しかし、現在の小学生の外見では違和感ばかりだ。
傍から見ていた速水は思わず呟いてしまった。
速水の呟きに気付かず、島津は語学解説を続ける。
「少年時代って意味…………」
島津の声が途切れる。
まず田口と島津が顔を見合わせ、ついで田口と速水が顔を見合わせ。
「ま、さか」
「んなワケねえよな」
恐る恐る呟いて、最後には三人揃って顔を見合わせた。
ワインボトルを凝視しながら田口が呟く。
「…………コレか?」
有り得ない、有り得ない。
そう思いながら、三人してワインボトルから目が離せないでいた。
「酒が原因なら、アルコール抜けりゃ元に戻るんじゃねえの?」
「そ、そうだよなっ」
速水は気軽に言う。
田口が目に見えて安堵した表情になったが、島津は速水や田口ほど楽観出来なかった。
島津が慎重だというより、速水と田口が気楽過ぎるのだ。
その気楽さで世の中を渡っていけるのだから、世界は意外とちょろいのかもしれないと島津は思う。
「戻らなかったらどうするんだよ?」
今だって、それほどアルコールが残っている気はしない。
二日酔いというワケでもない。
これ以上どうアルコールを抜けというのか、島津には見当つかなかった。
島津は無責任発言をした速水を睨みつけたが、速水はからりと笑うだけだった。
「いいじゃねえか、頭の中身は今の島津なんだろ?」
「ああ、まあな」
「じゃ、仕事に支障なしだ。俺みたいにオペするワケでもなし」
「そういう問題じゃない」
確かに、島津の仕事は検査が中心だ。
機器の操作とデータの読み取りが主で、大人の体格がさして必要というワケでもないだろう。
だが、仕事をさせて貰えるかどうかが疑問だ。
速水と田口は付き合いも長いから、今の島津が「島津吾郎」だとすぐに納得してくれているが、他の人間ではそうはいかないだろう。
信用してもらえるかという点を、島津は甚だ悲観的に見ている。
島津が深刻に考えているというのに、田口や速水ときたら。
「アニメにそういうのいなかったか? 『見た目は子供、頭脳は大人』って」
「ああ、そういえば!」
そんな話で盛り上がっていた。
一人シリアスにしているのが、ちょっとバカらしくなってきた島津だった。
現在の島津は、見事に小学校低学年だ。
「…………マジでか?」
「俺のセリフだ、それは」
島津を指差して呟く速水に、島津は溜息を返した。
「だから言っただろ」
「「威張ってどうする」」
自分の言葉が真実だと胸を反らした田口に、速水と島津が揃ってツッコミを入れた。
小学生にツッコミを入れられる中年男の図というのは、他人が見れば滑稽の極みだっただろう。
幸いにも、この場には三人しかいなかった。
「原因は何だと思う?」
「お前、ヘンなもの食ってねえよな?」
「失礼なヤツだな。お前らと同じモンしか食ってねえよ」
速水の言葉に島津は顰め面になった。
速水も軽い調子で尋ねたのであり、それ以上は「ヘンなものを口にした」説を真剣に考えなかった。
「だよなぁ…………」
田口も、昨夜の料理を思い出しながら頷く。
料理を作ったのは田口だが、田口と速水に変化はない。
昨夜食べたものは無関係だろうと、結論を出しかけた時だった。
片付けようと手に取ったワインボトルに視線が落ちる。
妙に薬くさくて、田口は遠慮した一本だ。
「ファンシラーゼ? って何語?」
「ん? ああ、イタリア語だな、Fanciullezza」
「すっげーヘン…………」
ラベルをいい加減に英語読みした田口に、横から島津が口を挟んだ。
国際学会に参加出来る男は語学にも堪能である。
しかし、現在の小学生の外見では違和感ばかりだ。
傍から見ていた速水は思わず呟いてしまった。
速水の呟きに気付かず、島津は語学解説を続ける。
「少年時代って意味…………」
島津の声が途切れる。
まず田口と島津が顔を見合わせ、ついで田口と速水が顔を見合わせ。
「ま、さか」
「んなワケねえよな」
恐る恐る呟いて、最後には三人揃って顔を見合わせた。
ワインボトルを凝視しながら田口が呟く。
「…………コレか?」
有り得ない、有り得ない。
そう思いながら、三人してワインボトルから目が離せないでいた。
「酒が原因なら、アルコール抜けりゃ元に戻るんじゃねえの?」
「そ、そうだよなっ」
速水は気軽に言う。
田口が目に見えて安堵した表情になったが、島津は速水や田口ほど楽観出来なかった。
島津が慎重だというより、速水と田口が気楽過ぎるのだ。
その気楽さで世の中を渡っていけるのだから、世界は意外とちょろいのかもしれないと島津は思う。
「戻らなかったらどうするんだよ?」
今だって、それほどアルコールが残っている気はしない。
二日酔いというワケでもない。
これ以上どうアルコールを抜けというのか、島津には見当つかなかった。
島津は無責任発言をした速水を睨みつけたが、速水はからりと笑うだけだった。
「いいじゃねえか、頭の中身は今の島津なんだろ?」
「ああ、まあな」
「じゃ、仕事に支障なしだ。俺みたいにオペするワケでもなし」
「そういう問題じゃない」
確かに、島津の仕事は検査が中心だ。
機器の操作とデータの読み取りが主で、大人の体格がさして必要というワケでもないだろう。
だが、仕事をさせて貰えるかどうかが疑問だ。
速水と田口は付き合いも長いから、今の島津が「島津吾郎」だとすぐに納得してくれているが、他の人間ではそうはいかないだろう。
信用してもらえるかという点を、島津は甚だ悲観的に見ている。
島津が深刻に考えているというのに、田口や速水ときたら。
「アニメにそういうのいなかったか? 『見た目は子供、頭脳は大人』って」
「ああ、そういえば!」
そんな話で盛り上がっていた。
一人シリアスにしているのが、ちょっとバカらしくなってきた島津だった。
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