本日の記念日です。
茨城県民の日/うるしの日/いいひざの日
もう一つ、13日の金曜日ってのがありますねえ。
大丈夫よ、湖とチェーンソーとアイスホッケーのマスクにさえ近寄らなければ!
茨城県の皆様、おめでとうございます。
県民の日って休みなんでしょうか? ウチの県は休みじゃないので、有難くもなーんともありません。
茨城県の銘菓情報を下さったN様、改めて有難う御座いました。
オリキャラ腐女子が登場します。腐女子ですので、問題ないよね?
名前は、一番最初に埼玉県銘菓情報を頂いたA様からアナグラムしました。
(コメントが伏せてあったので、ここでもお名前を伏せております。)
A様、その折は有難う御座いました! 埼玉県民の日は明日です。
茨城県民の日/うるしの日/いいひざの日
もう一つ、13日の金曜日ってのがありますねえ。
大丈夫よ、湖とチェーンソーとアイスホッケーのマスクにさえ近寄らなければ!
茨城県の皆様、おめでとうございます。
県民の日って休みなんでしょうか? ウチの県は休みじゃないので、有難くもなーんともありません。
茨城県の銘菓情報を下さったN様、改めて有難う御座いました。
オリキャラ腐女子が登場します。腐女子ですので、問題ないよね?
名前は、一番最初に埼玉県銘菓情報を頂いたA様からアナグラムしました。
(コメントが伏せてあったので、ここでもお名前を伏せております。)
A様、その折は有難う御座いました! 埼玉県民の日は明日です。
「お約束のイガヤ・アンさん?」
藤原看護師の言葉に、伊賀谷杏は大きく頷いた。
藤原看護師はにっこり笑って不定愁訴外来診察室の椅子を勧めてくれた。
そのテーブルの上に、伊賀谷は持参した菓子を差し出した。
「あのこれ、つまらないものですがっ」
本当は決してつまらないものではない。水戸の銘菓だ。
とは言え、ご挨拶は形式通りであるべきである。
謙遜の日本人らしい挨拶をする伊賀谷に、藤原はゆるりと笑った。
伊賀谷が並べた銘菓に、藤原は表情を輝かせた。
「あらあら、お気遣い有難う御座います。『水戸の梅』に『のし梅』、『吉原殿中』……たくさんね」
「何がお好きか、解らなかったので」
「どれも好きだわ、嬉しいこと」
「それならよかったですけど」
藤原の言葉に、まずは一安心と伊賀谷は息を吐いた。
藤原ブラックリストに記載されたら、二度とここに足を踏み入れられないだろう。
「先生をお呼びしますね、お待ち下さいな」
そう言って、藤原はパーテーションの向こうに姿を消した。
一人残された伊賀谷は、落ち着かない気持ちで周囲を見回している。
しん、と沈黙が降りる中、パーテーションの向こうの声が微かに聞こえた。
「お客様ですよ。いつまでもくっついてない!」
「ぅわっ! 離れろ、速水っ!」
「ちっ、いいところだったのに……」
「まったく、あなた方は暇さえあればベタベタと……ほら、服をきちんとする!」
「は、はいっ」
パーテーションの向こうでごそごそと音がする。
伊賀谷は気になった。
非っ常――に気になった。
「…………覗きたい」
いやそりゃマズイだろ、とは思うものの、椅子から腰が浮く。
音をさせないようにそーっと足を踏み出そうとしたところで、軽い音と共にパーテーションが開いた。
中途半端に腰を浮かせた体勢の伊賀谷と、藤原の目がばっちり合う。
「あ、のっ」
「お待たせして申し訳ありませんね。先生はすぐ見えますので、もう少しだけお待ちになって下さいな」
「は、はいぃ…………」
藤原は隙のない完璧な笑顔で言った。
そのプレッシャーに圧されて、伊賀谷は再び椅子に座り直した。
はっきり言って沈黙が痛い。
「お茶でもどうぞ」
そんな中で差し出されたお茶は、怖いほどに美味だった。
藤原看護師の言葉に、伊賀谷杏は大きく頷いた。
藤原看護師はにっこり笑って不定愁訴外来診察室の椅子を勧めてくれた。
そのテーブルの上に、伊賀谷は持参した菓子を差し出した。
「あのこれ、つまらないものですがっ」
本当は決してつまらないものではない。水戸の銘菓だ。
とは言え、ご挨拶は形式通りであるべきである。
謙遜の日本人らしい挨拶をする伊賀谷に、藤原はゆるりと笑った。
伊賀谷が並べた銘菓に、藤原は表情を輝かせた。
「あらあら、お気遣い有難う御座います。『水戸の梅』に『のし梅』、『吉原殿中』……たくさんね」
「何がお好きか、解らなかったので」
「どれも好きだわ、嬉しいこと」
「それならよかったですけど」
藤原の言葉に、まずは一安心と伊賀谷は息を吐いた。
藤原ブラックリストに記載されたら、二度とここに足を踏み入れられないだろう。
「先生をお呼びしますね、お待ち下さいな」
そう言って、藤原はパーテーションの向こうに姿を消した。
一人残された伊賀谷は、落ち着かない気持ちで周囲を見回している。
しん、と沈黙が降りる中、パーテーションの向こうの声が微かに聞こえた。
「お客様ですよ。いつまでもくっついてない!」
「ぅわっ! 離れろ、速水っ!」
「ちっ、いいところだったのに……」
「まったく、あなた方は暇さえあればベタベタと……ほら、服をきちんとする!」
「は、はいっ」
パーテーションの向こうでごそごそと音がする。
伊賀谷は気になった。
非っ常――に気になった。
「…………覗きたい」
いやそりゃマズイだろ、とは思うものの、椅子から腰が浮く。
音をさせないようにそーっと足を踏み出そうとしたところで、軽い音と共にパーテーションが開いた。
中途半端に腰を浮かせた体勢の伊賀谷と、藤原の目がばっちり合う。
「あ、のっ」
「お待たせして申し訳ありませんね。先生はすぐ見えますので、もう少しだけお待ちになって下さいな」
「は、はいぃ…………」
藤原は隙のない完璧な笑顔で言った。
そのプレッシャーに圧されて、伊賀谷は再び椅子に座り直した。
はっきり言って沈黙が痛い。
「お茶でもどうぞ」
そんな中で差し出されたお茶は、怖いほどに美味だった。
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