桃色警報発令中
本日の記念日デス。
エレベーターの日/断酒宣言の日/ハンドクリームの日/いい音・オルゴールの日/トイレの日
……「トイレの日」で桃色警報っつったら、アレっきゃないというか何というか。うにゃうにゃ。底が浅くてすみません。
霧島ごときに「桃色警報が読みたい」と仰って下さった方がいらっしゃいましたので、ちょっとガンバってみた……けどやっぱり「ヤマなしオチなしイミなし」です。そのくせ妙に長い。
いや、最初は「オルゴールの日」とかでしんみり系とか考えていたんですけど、何がどうしてこうなったのだか。
ほんっとに「やおい」だから、苦手な人は回避して下さい。
本日の記念日デス。
エレベーターの日/断酒宣言の日/ハンドクリームの日/いい音・オルゴールの日/トイレの日
……「トイレの日」で桃色警報っつったら、アレっきゃないというか何というか。うにゃうにゃ。底が浅くてすみません。
霧島ごときに「桃色警報が読みたい」と仰って下さった方がいらっしゃいましたので、ちょっとガンバってみた……けどやっぱり「ヤマなしオチなしイミなし」です。そのくせ妙に長い。
いや、最初は「オルゴールの日」とかでしんみり系とか考えていたんですけど、何がどうしてこうなったのだか。
ほんっとに「やおい」だから、苦手な人は回避して下さい。
「久しぶり、かな」
我先に飛行機を下りる人たちの波が去り、意外なほど閑散とした空港で、田口ははにかんだ笑みを浮かべた。
夢にまで見た笑顔だ。
それが今、速水の目の前に現実のものとしてあった。
すぐにでもキスがしたくなった。
触れて、夢じゃないことを確かめたい。
「来い」
「え、うわっ、ちょっ」
田口の腕を掴み、手荷物を取り上げて、速水は足早に歩き出した。
田口が意味のない声を上げながらついてくる。
視界の端に写った手洗い所の表示に従って進み、目隠しの為に折れ曲がった通路に飛び込んだ。
幸いにも無人だった。
個室の中に田口を押し込むと、素早く鍵をかける。
「え、速水っ?!」
空港のトイレは、荷物のある人に考慮しているのだろう、若干広く造られている。荷物用の棚に田口の荷物を放り投げた。
面喰っている田口を壁に押し付け、キスをする。
「はや……ぅふ、っんん…………ぁんんっ、っ……うんっ」
一方的に田口の舌を貪った。
田口の咥内は熱く、舌は何より生々しい。
速水を押し退けようとしていた田口の腕は、いつしか速水に縋りついている。
弾む息が速水を突き動かした。キスだけでは満足出来ない。
深いキスをしながら、田口のベルトを外しにかかる。
流石に速水が何をしようとしているかを察して、田口は速水のキスから逃げた。
速水の腕を制止しようとする。
「速水っ」
「欲しい。今」
短く言って、速水は己の股間を田口の太腿に磨りつけた。
既に熱くなった速水自身が、ジーンズの形を変えている。
「あ、そんな…………あぁっ」
速水の顕著な反応に田口が戸惑った隙に、速水は田口のスラックスと下着を下ろしてしまった。
直接触れると、田口は息を飲んだ。
深く俯いて堪えようとするが、速水が触れるうちに田口のモノも濡れた音を立て始める。
田口の向きを変えて尻を露わにさせると、速水は田口の先走りで濡れた指を田口の後口に突き込んだ。
「あんっ」
「声出すな、バレる」
「うぅ…………ん、っ」
瞬間、高い声が上がる。
速水が鋭く声をかけると、田口が焦って何度も頷いた。
服の袖を噛んで田口は声を堪える。
田口が感じるスポットを直接に刺激しながら、堅さを増した田口の前を、もう一方の手でしごいた。
田口が声を噛み殺しながら悶える様子に、どうしようもなくそそられた。
痛いほど張り詰めた自身をジーンズの下から解放する。
呼吸するようにひくついている田口の後口に己の先端を磨りつけながら、尻のポケットに入れていた財布からゴムを取り出して素早く被せた。
財布はそのまま床に落とす。
今はわざわざポケットに戻す暇も惜しい。
速水の手が瞬間留守になり、田口は呼吸を整えようと力を抜いている。
そこを一気に押し入った。
「ひ、ぅっ」
「っく…………」
田口が空気ごと飲み込んで細く声を上げる。
流石に馴らすのが短かったのか、締め付けがきつくて速水も息を詰まらせた。
互いの身体が硬直したその緊張感が、床面タイルを打つ音を拾い上げた。
「ぅそ」
「しっ」
挿入し、挿入されたまま二人は息を押し殺した。
タイルを打つ音は極近い場所で止まる。小用を足す音が続く。
客人が解放感に吐く息や、ジッパーの上げ下げの音まで聞こえる。
呼吸さえも憚りながら、二人はじっと待った。
動かずにいるうちに、速水の雄と田口の身体が馴染む。
溶け合い、高まり始めた熱に、突き動かしたい衝動を速水は堪えた。
無限にも感じられた時間は、フェードアウトしていく足音で終わる。
気配が消えたことを確信して、速水は腰を遣い始めた。
「ん、ああぁっ…………っっ!」
ギリギリまで抜いて、一息に突き込むだけの単純な動きだ。
だがその激しさに田口は必死で声を噛み殺す。
関節が浮かぶ首筋に噛みついて痕を残すと、田口は逃げるように俯いてますますうなじを露わにした。
速水の手の中に田口が欲を放つと同時に、後口に絞められた速水も精を吐き出す。
速水の手に収まりきらなかった白濁が、壁をゆっくりと伝って落ちた。
「速水のバカ。アホ。すけべ。変態」
車の助手席で、田口はブツブツと速水の悪口を言っていた。
しかし、運転している速水は綺麗にそれを聞き流した。
田口の悪口は羞恥による照れ隠しだと解っているから、余裕である。
情事後の赤みが残る顔で悪態を吐かれても、可愛いばかりだ。
「色情狂。万年発情期。ケダモノ」
「悪かったって。とっておきの美味いモン食わせるから、許せ」
「…………お前の奢りだぞ」
「勿論」
じろっと睨んでくる田口に一つ笑うと、青に変わった信号に従って速水は車を発進させた。
我先に飛行機を下りる人たちの波が去り、意外なほど閑散とした空港で、田口ははにかんだ笑みを浮かべた。
夢にまで見た笑顔だ。
それが今、速水の目の前に現実のものとしてあった。
すぐにでもキスがしたくなった。
触れて、夢じゃないことを確かめたい。
「来い」
「え、うわっ、ちょっ」
田口の腕を掴み、手荷物を取り上げて、速水は足早に歩き出した。
田口が意味のない声を上げながらついてくる。
視界の端に写った手洗い所の表示に従って進み、目隠しの為に折れ曲がった通路に飛び込んだ。
幸いにも無人だった。
個室の中に田口を押し込むと、素早く鍵をかける。
「え、速水っ?!」
空港のトイレは、荷物のある人に考慮しているのだろう、若干広く造られている。荷物用の棚に田口の荷物を放り投げた。
面喰っている田口を壁に押し付け、キスをする。
「はや……ぅふ、っんん…………ぁんんっ、っ……うんっ」
一方的に田口の舌を貪った。
田口の咥内は熱く、舌は何より生々しい。
速水を押し退けようとしていた田口の腕は、いつしか速水に縋りついている。
弾む息が速水を突き動かした。キスだけでは満足出来ない。
深いキスをしながら、田口のベルトを外しにかかる。
流石に速水が何をしようとしているかを察して、田口は速水のキスから逃げた。
速水の腕を制止しようとする。
「速水っ」
「欲しい。今」
短く言って、速水は己の股間を田口の太腿に磨りつけた。
既に熱くなった速水自身が、ジーンズの形を変えている。
「あ、そんな…………あぁっ」
速水の顕著な反応に田口が戸惑った隙に、速水は田口のスラックスと下着を下ろしてしまった。
直接触れると、田口は息を飲んだ。
深く俯いて堪えようとするが、速水が触れるうちに田口のモノも濡れた音を立て始める。
田口の向きを変えて尻を露わにさせると、速水は田口の先走りで濡れた指を田口の後口に突き込んだ。
「あんっ」
「声出すな、バレる」
「うぅ…………ん、っ」
瞬間、高い声が上がる。
速水が鋭く声をかけると、田口が焦って何度も頷いた。
服の袖を噛んで田口は声を堪える。
田口が感じるスポットを直接に刺激しながら、堅さを増した田口の前を、もう一方の手でしごいた。
田口が声を噛み殺しながら悶える様子に、どうしようもなくそそられた。
痛いほど張り詰めた自身をジーンズの下から解放する。
呼吸するようにひくついている田口の後口に己の先端を磨りつけながら、尻のポケットに入れていた財布からゴムを取り出して素早く被せた。
財布はそのまま床に落とす。
今はわざわざポケットに戻す暇も惜しい。
速水の手が瞬間留守になり、田口は呼吸を整えようと力を抜いている。
そこを一気に押し入った。
「ひ、ぅっ」
「っく…………」
田口が空気ごと飲み込んで細く声を上げる。
流石に馴らすのが短かったのか、締め付けがきつくて速水も息を詰まらせた。
互いの身体が硬直したその緊張感が、床面タイルを打つ音を拾い上げた。
「ぅそ」
「しっ」
挿入し、挿入されたまま二人は息を押し殺した。
タイルを打つ音は極近い場所で止まる。小用を足す音が続く。
客人が解放感に吐く息や、ジッパーの上げ下げの音まで聞こえる。
呼吸さえも憚りながら、二人はじっと待った。
動かずにいるうちに、速水の雄と田口の身体が馴染む。
溶け合い、高まり始めた熱に、突き動かしたい衝動を速水は堪えた。
無限にも感じられた時間は、フェードアウトしていく足音で終わる。
気配が消えたことを確信して、速水は腰を遣い始めた。
「ん、ああぁっ…………っっ!」
ギリギリまで抜いて、一息に突き込むだけの単純な動きだ。
だがその激しさに田口は必死で声を噛み殺す。
関節が浮かぶ首筋に噛みついて痕を残すと、田口は逃げるように俯いてますますうなじを露わにした。
速水の手の中に田口が欲を放つと同時に、後口に絞められた速水も精を吐き出す。
速水の手に収まりきらなかった白濁が、壁をゆっくりと伝って落ちた。
「速水のバカ。アホ。すけべ。変態」
車の助手席で、田口はブツブツと速水の悪口を言っていた。
しかし、運転している速水は綺麗にそれを聞き流した。
田口の悪口は羞恥による照れ隠しだと解っているから、余裕である。
情事後の赤みが残る顔で悪態を吐かれても、可愛いばかりだ。
「色情狂。万年発情期。ケダモノ」
「悪かったって。とっておきの美味いモン食わせるから、許せ」
「…………お前の奢りだぞ」
「勿論」
じろっと睨んでくる田口に一つ笑うと、青に変わった信号に従って速水は車を発進させた。
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