12月企画ラスト、月華さまのリクエストです。
月華さま、大変遅くなりました! 申し訳ありませんです。
そして、リクエスト有り難う御座いました!
リク内容は「『野薔薇のリミット』後、2人が付き合うことになる経緯」です。
……正直、何をどう言えばいいのやら。
経緯、というほどストーリー性というものが無い。デス。
思いつきだけというか……。
ああ、もうっ! 言い訳すら出来ないってどうよ?!
ほんっとにゴメンなさい、月華さま! 返品可です。
全然関係ないですが、安積班新作読みました。
ええっとぉ。
どうして特車二課が出てくるんですかぁ?!
誰かそこの経緯ご存じの方、教えて下さい。
パトレイバー好きだったなぁ。歌も歌えるぜ!
月華さま、大変遅くなりました! 申し訳ありませんです。
そして、リクエスト有り難う御座いました!
リク内容は「『野薔薇のリミット』後、2人が付き合うことになる経緯」です。
……正直、何をどう言えばいいのやら。
経緯、というほどストーリー性というものが無い。デス。
思いつきだけというか……。
ああ、もうっ! 言い訳すら出来ないってどうよ?!
ほんっとにゴメンなさい、月華さま! 返品可です。
全然関係ないですが、安積班新作読みました。
ええっとぉ。
どうして特車二課が出てくるんですかぁ?!
誰かそこの経緯ご存じの方、教えて下さい。
パトレイバー好きだったなぁ。歌も歌えるぜ!
田口が速水に告白されたのは、夏だった。
風が熱と湿気を孕んで重い季節、日差しがアスファルトを焼いていた頃。
あの日の速水は、脳内が煮え繰り返っているとしか思えなかった。
何せ、いきなり田口を押し倒し、田口の同意も無く性交渉に及ぼうとしたのである。
何だかんだで速水は思い止まった。
だから、田口も速水との友人関係を継続しているのである。
あの時言われた、好きだという言葉を見ないフリをして。
「速水…………」
「行灯?」
暖房が効いているのだろう、玄関を開けた速水は薄着だった。
大体速水は、田口よりも寒さに強い。寒稽古で鍛えている為だろう。
突然の田口の来訪に速水は目を丸くしたが、すぐに田口を家へ上げてくれた。
相変わらず速水の部屋は散らかっていた。
それでも、合宿が終わったばかりの今日は片付いている方だ。
特に台所の辺り。
家で食事をしなければ、必然、台所も散らからない。
コタツ布団がトンネルとなって空洞をキープしていた。
「どうしたんだ? お前から来るなんて珍しいよな」
「うん…………」
速水はコタツに戻りながら田口に尋ねてきた。
田口は曖昧に頷いて、コタツの傍に膝を付いた。
速水が首を傾げる。
「??? 入れよ」
「うん」
田口は間近に速水の顔を見た。
速水の瞳の中に、田口の影が落ちている。
通った鼻筋と形のよい唇。
速水の怪訝な表情に応えようともせず、田口は速水の顔を見つめ続けた。
あの時の速水は、どんな表情をしていたのだろう。
思い出すのは昼間、構内で見かけた速水の姿だ。
声をかけようと手を上げかけて、だが、田口の手は中途半端な位置で止まってしまった。
髪の短い女子学生が、速水の腕を取っていた。
少し距離があったので、速水の表情は判別出来なかった。
最初に感じたのは怒りだ。
嘘を吐かれたと思った。
好きだと言っておいて、欲しいと言っておいて、それか。
猛烈に腹を立てておいて、それから田口は気が付いた。
速水の告白を受け入れている自分に、だ。
「速水…………」
床に手を付いて、田口は身体を伸ばした。
速水の口元に小さなキスをする。
速水が目を見開くのが解った。
手を伸ばして速水の頬に触れると、今度は少し長く、ちゃんと唇を重ねてみる。
速水の唇が温かった。それなら、田口の唇は冷たいのかもしれない。
「た、」
驚きで声を上げようとした速水に、更に詰め寄った。
床に倒れてしまった速水の上に乗り上げて、再度唇を重ねる。
舌で速水の唇を撫でると、薄く唇が開いた。
そっと舌を差し出してみると、速水の方から舌が絡められた。
いつの間にか速水の手が田口の後頭部に回っている。
「ん、ふぅっん……………ぁんっ」
唇の隙間から、濡れた音と途切れがちな吐息が聞こえる。
自分の声とも思えない声に、田口は今更ながら羞恥を覚えた。
散々田口の口腔内を貪ってから、速水は田口を解放した。
速水が腹筋を使って起き上がると、力の抜けた田口は速水の胸に凭れる格好になった。
「…………どういうつもりだ?」
意外なほど堅い声が頭上から降ってきた。
速水が首へ垂れた唾液を手で拭いながら田口を見据えている。
田口もむっと顔を顰めた。
きっちりキスに応じたくせに、恨みがましい目を向けないでもらいたいところだ。
「…………お前が悪い」
「あん?」
「俺のこと好きだって言ったくせに。あんな真似までしたくせに」
あんな真似、で速水の方がビクリと跳ねた。
互いに素知らぬフリをしていただけで、田口も速水も、夏の出来事は覚えていたのだ。
「何で女の子と付き合ったりするんだよ」
「女? え??」
「昨日……一緒にいただろ」
「…………???」
田口の呟きに、速水は本格的に首を傾げた。全くもって心当たりがないらしい。
何て男だ、と思う。
速水が覚えてもいない女性に妬いて、自覚した自分の想いそのままに乗り込んできたのは、聊か早計だったかもしれない。
何だか気が抜けて、田口は速水から離れようとした。
しかしそれは、速水の方が許さなかった。
腰を強く抱えられ、速水の胸板に押しつけられる形になった。
「もしかしてさあ」
速水の声は打って代わって楽しそうなものだった。
こっそり見上げれば、目元も口元も笑っている。
田口は慌てて顔を伏せたが、すぐに速水の手に捕まった。
田口の顔を覗き込みながら速水は囁く。
「俺、今、すごい都合いいこと考えてるけど、間違いじゃないよな?」
「……………………うん」
悪戯な子供のような顔で笑う速水に、田口は小さく頷いた。
田口の背中を抱く腕に、更に力が入る。
服の下の骨格まで触れるように、強く抱き締められる。
速水からのキスを受け入れながら、田口も速水の背中に腕を回した。
風が熱と湿気を孕んで重い季節、日差しがアスファルトを焼いていた頃。
あの日の速水は、脳内が煮え繰り返っているとしか思えなかった。
何せ、いきなり田口を押し倒し、田口の同意も無く性交渉に及ぼうとしたのである。
何だかんだで速水は思い止まった。
だから、田口も速水との友人関係を継続しているのである。
あの時言われた、好きだという言葉を見ないフリをして。
「速水…………」
「行灯?」
暖房が効いているのだろう、玄関を開けた速水は薄着だった。
大体速水は、田口よりも寒さに強い。寒稽古で鍛えている為だろう。
突然の田口の来訪に速水は目を丸くしたが、すぐに田口を家へ上げてくれた。
相変わらず速水の部屋は散らかっていた。
それでも、合宿が終わったばかりの今日は片付いている方だ。
特に台所の辺り。
家で食事をしなければ、必然、台所も散らからない。
コタツ布団がトンネルとなって空洞をキープしていた。
「どうしたんだ? お前から来るなんて珍しいよな」
「うん…………」
速水はコタツに戻りながら田口に尋ねてきた。
田口は曖昧に頷いて、コタツの傍に膝を付いた。
速水が首を傾げる。
「??? 入れよ」
「うん」
田口は間近に速水の顔を見た。
速水の瞳の中に、田口の影が落ちている。
通った鼻筋と形のよい唇。
速水の怪訝な表情に応えようともせず、田口は速水の顔を見つめ続けた。
あの時の速水は、どんな表情をしていたのだろう。
思い出すのは昼間、構内で見かけた速水の姿だ。
声をかけようと手を上げかけて、だが、田口の手は中途半端な位置で止まってしまった。
髪の短い女子学生が、速水の腕を取っていた。
少し距離があったので、速水の表情は判別出来なかった。
最初に感じたのは怒りだ。
嘘を吐かれたと思った。
好きだと言っておいて、欲しいと言っておいて、それか。
猛烈に腹を立てておいて、それから田口は気が付いた。
速水の告白を受け入れている自分に、だ。
「速水…………」
床に手を付いて、田口は身体を伸ばした。
速水の口元に小さなキスをする。
速水が目を見開くのが解った。
手を伸ばして速水の頬に触れると、今度は少し長く、ちゃんと唇を重ねてみる。
速水の唇が温かった。それなら、田口の唇は冷たいのかもしれない。
「た、」
驚きで声を上げようとした速水に、更に詰め寄った。
床に倒れてしまった速水の上に乗り上げて、再度唇を重ねる。
舌で速水の唇を撫でると、薄く唇が開いた。
そっと舌を差し出してみると、速水の方から舌が絡められた。
いつの間にか速水の手が田口の後頭部に回っている。
「ん、ふぅっん……………ぁんっ」
唇の隙間から、濡れた音と途切れがちな吐息が聞こえる。
自分の声とも思えない声に、田口は今更ながら羞恥を覚えた。
散々田口の口腔内を貪ってから、速水は田口を解放した。
速水が腹筋を使って起き上がると、力の抜けた田口は速水の胸に凭れる格好になった。
「…………どういうつもりだ?」
意外なほど堅い声が頭上から降ってきた。
速水が首へ垂れた唾液を手で拭いながら田口を見据えている。
田口もむっと顔を顰めた。
きっちりキスに応じたくせに、恨みがましい目を向けないでもらいたいところだ。
「…………お前が悪い」
「あん?」
「俺のこと好きだって言ったくせに。あんな真似までしたくせに」
あんな真似、で速水の方がビクリと跳ねた。
互いに素知らぬフリをしていただけで、田口も速水も、夏の出来事は覚えていたのだ。
「何で女の子と付き合ったりするんだよ」
「女? え??」
「昨日……一緒にいただろ」
「…………???」
田口の呟きに、速水は本格的に首を傾げた。全くもって心当たりがないらしい。
何て男だ、と思う。
速水が覚えてもいない女性に妬いて、自覚した自分の想いそのままに乗り込んできたのは、聊か早計だったかもしれない。
何だか気が抜けて、田口は速水から離れようとした。
しかしそれは、速水の方が許さなかった。
腰を強く抱えられ、速水の胸板に押しつけられる形になった。
「もしかしてさあ」
速水の声は打って代わって楽しそうなものだった。
こっそり見上げれば、目元も口元も笑っている。
田口は慌てて顔を伏せたが、すぐに速水の手に捕まった。
田口の顔を覗き込みながら速水は囁く。
「俺、今、すごい都合いいこと考えてるけど、間違いじゃないよな?」
「……………………うん」
悪戯な子供のような顔で笑う速水に、田口は小さく頷いた。
田口の背中を抱く腕に、更に力が入る。
服の下の骨格まで触れるように、強く抱き締められる。
速水からのキスを受け入れながら、田口も速水の背中に腕を回した。
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COMMENT
企画終了、お疲れさまでした
こんばんは~お久しぶりですm(_ _)m
12・1月のクリスマス・あけおめ、企画終了ですね!!お疲れさまでした☆とても楽しませていただきました!初めてリクエストもさせてもらい…(感激!)キリリクもあって大変だったと思います!
寒いので、体調だけは崩さないようにご自愛下さい。
…あ、もう少しでバレンタインですね…またはずせないイベントが(^_^;)
12・1月のクリスマス・あけおめ、企画終了ですね!!お疲れさまでした☆とても楽しませていただきました!初めてリクエストもさせてもらい…(感激!)キリリクもあって大変だったと思います!
寒いので、体調だけは崩さないようにご自愛下さい。
…あ、もう少しでバレンタインですね…またはずせないイベントが(^_^;)
Re:企画終了、お疲れさまでした
いらっしゃいませ。こちらこそ、ご無沙汰しております。
>企画終了!!
一月中に終わらなかったですけどね……がっくり。
改めて、ご参加有り難う御座いました! ちょっとでも楽しんで頂けたら、やった甲斐があるというものです。
今は解放感を味わっているところ……。
>もう少しでバレンタイン
やりますよー。SS一本はアップするつもりでいます。
……問題はその一本がどう考えてもギャグってとこかと思われますが。
14日までに、ラブ甘を捻り出せるか?
乞うご期待! ……ってウソ、期待しないで下さい! ラブ甘は。
>企画終了!!
一月中に終わらなかったですけどね……がっくり。
改めて、ご参加有り難う御座いました! ちょっとでも楽しんで頂けたら、やった甲斐があるというものです。
今は解放感を味わっているところ……。
>もう少しでバレンタイン
やりますよー。SS一本はアップするつもりでいます。
……問題はその一本がどう考えてもギャグってとこかと思われますが。
14日までに、ラブ甘を捻り出せるか?
乞うご期待! ……ってウソ、期待しないで下さい! ラブ甘は。
ありがとうございました
リクエストにお応えいただき、ありがとうございました。そして、企画お疲れ様でした。私のリクエストがトリで良いのかしら?
田口くん男前(笑)自覚した途端に襲いに行きます?普通。もっとウジウジ悩むのかと思いきや、すばやい行動ですね。かっこいいし、かわいいです。
田口くん男前(笑)自覚した途端に襲いに行きます?普通。もっとウジウジ悩むのかと思いきや、すばやい行動ですね。かっこいいし、かわいいです。
Re:ありがとうございました
いらっしゃいませ、コメント有り難う御座います!
そして遅くなりました! ゴメンなさいっ!
改めて企画参加有り難う御座いました。
>自覚したら襲撃
……うん、それはね。
「最初が襲われた話だったんだから、決着は襲いに行く話でどうだろ?」と思った勢いのまま作った話だからです。
躊躇も葛藤も無いのは、コンセプトがそれだけだったからです。
あああっ! 今絶対呆れられてる!
こういうテキトーな管理人ですが、見捨てないで下さいませ~。
しかし、隣りを歩き、あまつさえ腕まで掴んだ女の事を記憶からすっぱり削除している将軍は、結構酷いと思います。
そして遅くなりました! ゴメンなさいっ!
改めて企画参加有り難う御座いました。
>自覚したら襲撃
……うん、それはね。
「最初が襲われた話だったんだから、決着は襲いに行く話でどうだろ?」と思った勢いのまま作った話だからです。
躊躇も葛藤も無いのは、コンセプトがそれだけだったからです。
あああっ! 今絶対呆れられてる!
こういうテキトーな管理人ですが、見捨てないで下さいませ~。
しかし、隣りを歩き、あまつさえ腕まで掴んだ女の事を記憶からすっぱり削除している将軍は、結構酷いと思います。