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こちらは、愚痴外来シリーズの妄想文を展開するブログです。 行灯先生最愛、将軍独り勝ち傾向です。 どうぞお立ち寄り下さいませ。
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注意:かなりあられもない単語が飛び交ってます。15禁ぐらい?


第一回を読んで、ダメだと思った方は回れ右!
しかしどのジャンルに足を突っ込んでも、必ず一つは見つかるのは何故でしょうね、性転換モノって。
しっかり読んでるしこうして書いてるのだから、霧島はかなり好きです。


「極北~」昨日購入しました。今度は遅刻しなかった!
……え、っとね。
将軍のセリフを必死に探し、氷姫が行灯先生を話題に乗せたことに舞い上がったのですが。
産婦人科のダンディ准教授と極北の良心が同級生で仲良し、ってトコにもツボったのは霧島くらいですか? 我ながら准教授が好き過ぎる。


朝、目が覚めたら身体が女になっていた、というのはそうそうないと思う。
その、そうそう有り得ない事態に遭遇した田口は、当然ながらテンパった。ブカブカで袖の余るシャツと、スカスカで足の出ないのズボンがシュールだった。
驚愕の声を上げかけて、その声が普段の自分の声より一段高いことにまた驚いて、悲鳴を飲み込んでしまった。
藤原看護師と顔を合わせないうちに病院を抜け出してきたが、その途中で速水に遭遇したのは運が悪かった。
速水の挨拶を無視したのは偏に声を出せなかったせいだが、速水が根に持たない筈がない。後日イヤミを言われるくらいの覚悟はしていたが、即行で自宅に強襲されるとは思っていなかった。
そうして、田口は裸で速水に向き合う羽目になったのである。

「田口、だよな…………?」

上から下まで、マジマジと。
速水は目線で田口を観察している。視姦、は言い過ぎか。
田口は頷くしかなかった。

「ちょっと失礼」

一歩近寄って、速水は両手で田口の身体に触れた。今度は触診。
頭から始まって両の頬、扁桃腺を軽く押さえ、口を開けさせて喉の奥を覗き込む。首筋を押さえて昨日まであった喉仏を空振りし、肩を抱いて丸みを確かめる。
それは医者の手つきだった。

「腕上げて」

寧ろ素気無い声での指示に従って田口は肘を持ち上げた。
速水の手は脇のリンパを探り、バスタオル越しに両の乳房の重みを確かめ、ちょっと強めにぐるりとなぞる。乳がんの触診に似ていた。正中線から腹部へと下がり、胃や腸があるあたりを次々触れていく。ウエストのくびれもヒップの盛り上がりもしっかり触られた。

「下は? 触診してみたか?」
「…………女性器だった」

速水のセリフに、田口は渋々ながら答える。
それは風呂場で確かめた。そして更に愕然としたのは言うまでもない。
一通り触診を終えた速水は真面目な医者の表情で宣告した。

「健康で正常な女性体だな」

そこが一番の問題なのだが。
二人は揃って途方に暮れた顔で互いを見つめていた。



何だ、ありゃ。
……というのが、速水の正直な感想だった。
洗面所を追い出され、コタツに足を突っ込みながら考えることはまとまりもつかない。「何だありゃ」から先に思考回路は一歩も進まないのだ。
何一つ建設的なことを考えられないでいるうちに、服を着た田口が洗面所から出てきて速水の前を通り過ぎた。台所でコーヒーの用意を始める。
田口の後姿を見ながら、違和感に気付いた。服が大きいのだ。
部屋着にしているらしいスウェット上下なのだが、足を何度か折り返しているし、腕も捲りあげている。服の癖か身体の癖か、左肩ばかりが何度も落ちて、その度に田口は肩を引っ張り上げていた。

「ほい」
「ん」

コーヒーのやり取りはいつも通りだった。お互い、勧めの言葉も礼もろくに口にしない。不定愁訴外来でもそうだった。
田口も速水の向かいに座り、コーヒーを啜り始めた。
顔は田口だが、何となく違う気もする。普段はくしゃくしゃの髪が濡れてまとまっていて、スウェット上下の癖に首から上はお洒落に見えた。

「お前、これからどうすんの?」
「ん……取り敢えず様子見かなー、と。一晩寝れば元に戻ったりして」
「そう簡単にいくか?」
「原因不明じゃ、何をどうしようもないだろ」

一晩寝れば元に戻る、なんて都合のいい考えだ。
だが、だからといって速水に解決策が思い浮かぶわけもなかった。
幸い今日は金曜日で、田口のメイン業務である不定愁訴外来は土日は休みだ。休んでも迷惑の範囲は狭くてすむ。

「ああもうっ」

田口が苛立ったように呟いて、左肩を引っ張り上げた。何度目になるのか。
鎖骨が丸見えになって、速水はついあらぬ想像をした。

「お前、服ないのか?」
「あるわけないだろ、女物なんか」
「だよな」

当然だ。独身男の家に女物の衣類が揃っていたら、下手すりゃ警察にしょっ引かれる羽目になる。
コーヒーが飲みかけだったが、速水は立ち上がった。田口が視線で問う。

「ちょっと出てくる。鍵かけとけよ」
「え、速水?」

帰る、じゃないところに田口は首を傾げた。詳しい説明は省略して、速水は玄関に向かった。靴を履いたところで再度室内を振り返る。

「鍵、ちゃんとかけるんだぞ」
「あ、うん…………?」

コタツから出てきた田口は怪訝な顔のまま玄関まで寄ってきた。スウェットの下が腰骨まで落ちていて、履いていた紳士物のトランクスがちらっと覗いていた。
背後のドアの内側でかちゃんと施錠の音がするのを確かめてから、速水は歩きだした。住宅事情のせいで、駐車場まで少し距離がある。
丸見えの鎖骨。スウェットの下はおそらく素肌だ。
全身くまなく触れた身体は、どこもかしこも柔らかかった。触れる度に緊張して瞬間ぴくりと跳ねるのが生々しかった。表情にも羞恥が浮かんでいた。

「う――わ――――…………」

思い返すと、何だかとんでもないことになってくる気がする。
あれは田口あれは田口、と呪文のように唱えても、触診の間の不安そうな恥ずかしそうな眼差しが脳裏から消えなかった。
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ドキドキ展開ですね!
こんばんは。
さっそく2話目が読めてうれしいっす!
えっと、感想としては「ぎゃーあんた何、行灯先生の裸さわってんの!(羨ましいじゃないか!)」と。冷静に見えてもそれはほら、将軍だもの。と思って読んでいたら、ほら思い出してドキドキしてるしー(笑)
性転換も2次ならではですよね。大好きv
続きが楽しみです。

ところで。。
あの、こちらのサイトにリンクを張らせていただきたいのですけど、お許しいただけますか?
ご検討、よろしくお願いします。
では。
なゆた 2009/04/07(Tue)19:49:40 編集
Re:ドキドキ展開ですね!
いらっしゃいませ。
初期コンセプトは「身体から落ちる行灯先生」とゆー身も蓋もないものですので……今回桃色注意報なんだよなぁ。しばらくイチャラブなのは断言できますよ。
リンクに関してですが、実はログ倉庫としてサイトをオープンする計画でおります。サイトオープンしたら、こちらからお願いしようと思ってました。ブログは検索よけが心配なので、リンクしていただけるならそちらへお願いしたいのですが、もう少々お待ち頂けますか? その際にはこちらから是非お願い致します。
S.Kirishima 2009/04/07 20:30
すみません
送信時に回線切れちゃって、すぐ前にコメント送ったのですが、届いているかの確認です。
ヘンに送られていたらごめんなさい。
なゆた 2009/04/07(Tue)19:52:14 編集
Re:すみません
無事送られてましたね。トラブルって怖いなぁ。
S.Kirishima 2009/04/07 20:31
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