アレ、これどんな花だっけ?
最初に前振り書いてた時にイメージしたのは全然別の花だったので、慌てて削除しました。
名前はよく聞くんだよ、割とポピュラーな花なのは確かなんだけどな……。
花言葉は【永遠の栄え、愛の告白、片想い】。今回は「愛の告白」をチョイスしました。
ラブ系は将軍と行灯で。たまには女行灯でもいいかもしれなーい。
最初に前振り書いてた時にイメージしたのは全然別の花だったので、慌てて削除しました。
名前はよく聞くんだよ、割とポピュラーな花なのは確かなんだけどな……。
花言葉は【永遠の栄え、愛の告白、片想い】。今回は「愛の告白」をチョイスしました。
ラブ系は将軍と行灯で。たまには女行灯でもいいかもしれなーい。
「好きだよ」
肩にもたれかかっている彼女からの言葉に、速水は軽く目を見開いた。
隣を見ても田口とは目が合わない。
彼女の眼は映画に注がれていて、小さいテレビの中では恋人たちが別れのシーンを演じている。
「好き、だよ」
軽やかな声で田口はまた繰り返した。
相変わらず速水からは彼女の旋毛しか見えない。
速水は全く動けないでいるのに、田口は速水の手を握って指を絡めて遊んでいる。
「…………どうした?」
「んー……何となく、言いたくなったの」
静かな雰囲気を壊さないように速水は問いかけた。
田口もテレビを見つめたまま、静かに答える。
田口の体重が更にもたれかかってきて、腕全体を押されるようだった。
温もりも伝わってきた。
「今ちょっと、そういう気分なんだ。好きって言いたい」
「それは悪くない気分?」
「うん、悪くないね」
田口の頭が小さく揺れて、彼女が笑ったのが解った。
確かに悪くない。
田口に圧し掛かられている腕を抜いて肩に回すと、速水は田口の旋毛に口づけた。
「こーら、邪魔すんな」
「してないだろ、お前は映画見てろよ」
視界は遮らないように、頭の上にキスを落とす。
速水の腕の中で田口はクスクスと笑っていて、それもまた悪くない気分だった。
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