花じゃないだろうコレ、な誕生日花。第何弾?
戦争捕虜にゴボウを食わせたら、捕虜虐待と訴えられたそうです……美味いのに。
きりたんぽ鍋にたっぷり入れるのが好きです。きんぴらもいいなぁ。
霧島の好みはさておき、花言葉は【いじめないで】だそうです。
またしても微妙だ……どうしよう……。
戦争捕虜にゴボウを食わせたら、捕虜虐待と訴えられたそうです……美味いのに。
きりたんぽ鍋にたっぷり入れるのが好きです。きんぴらもいいなぁ。
霧島の好みはさておき、花言葉は【いじめないで】だそうです。
またしても微妙だ……どうしよう……。
カレンダーは仏滅。朝の星占いは最下位。
靴紐が擦り切れ、家を出た所で黒猫と目が合った。
これでもかと立っている不運のフラグに、玉村警部補は朝からハラハラしている。
一応、無事に職場には到着した。
これからどんな事件が起こるのやら……。
「無事に終わるといいけど…………アレ?」
出しっぱなしになっている椅子を押し戻しながら、玉村は自分のデスクに向かった。
自分のデスクに人がいる。
デスクに足を上げているらしく、後頭部の向こうに革靴の爪先が見えた。
行儀の悪い知り合いに心当たりが無く、玉村は怪訝に思いながらデスクへ近寄った。
玉村の気配を察し、男は振り返る。
「よぉ、タマ。相変わらず貧相だな」
「げっ!」
玉村のデスクで踏ん反り返っていたのは、警視庁の加納警視だった。
完全な不意打ちである。
露骨過ぎる反応をしてしまい、取り繕おうとしても最早手遅れだった。
ゆらり、と不気味な様子で加納は椅子から立ち上がる。
口元には残酷な薄笑いが浮かんでいた。
「随分な歓迎だなぁ、おい、タマよ。上司にそういう態度で許されると思ってるのか、えぇ?」
「ドス効かせないで下さいよ! まるでヤクザじゃないですか!」
「ほう、生意気になったモンだなぁ」
「加納警視こそ、何だってこんなトコにいるんですか?!」
「仕事に決まっているだろう、そんな事も解らんのか」
「何ですってぇっ?!」
加納は長身を活かし、玉村の上から圧し掛かるようにしながら喋る。
口では抗ってみるものの、玉村は押されっぱなしだ。
だんだんと腰が引けて、気付けば玉村は書類キャビネットの前まで追いやられてしまっていた。
玉村を追い詰めた加納は実に楽しそうに笑う。
「暫く宜しくな、タマ」
「ぎゃっ!!」
わざと耳元に息を吹き掛けられて、玉村は悲鳴を上げた。
その反応に気を良くして、加納は笑いながら玉村の前から離れた。
玉村は暫くそのまま、書類キャビネットの前から動けない。
「勘弁して下さいよ…………」
やっぱり今日は縁起が悪い。
そして、今日はまだ始まったばかりなのだった。
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