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こちらは、愚痴外来シリーズの妄想文を展開するブログです。 行灯先生最愛、将軍独り勝ち傾向です。 どうぞお立ち寄り下さいませ。
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知ってますよ? クリスマスツリーにする、モミの木ですよね?
でも日本で見るか、コレ? 見分けは付かないだろうなー。
霧島のイメージは洋画のクリスマスシーンで見る、クリスマス市でツリー用に購入して引き摺って帰る、なイメージです。
「ホーム・アローン」とかかしら?
花言葉は【高尚、昇進、永遠、時間】。大きな木に相応しく、どっしりしたイメージの言葉ですね。
今回は「昇進」をチョイスしました。
行灯先生は昇進してるって言うんでしょうか? 
肩書きは増えてるけどお給料に響いてない部分な気がする……。







「というワケで、」
「はあ」
「宜しくお願いしますね」
「はあ」

高階病院長のにこやかなお言葉に、田口は力の入らない返事をした。
とても上司に対する態度とは思えないが、高階も今更咎め立てなどしなかった。
田口が礼儀正しい時は、大体が疚しい所のある時である。
そしてその田口はと言うと、手の中のレジュメを目で追っていた。

「第一回の委員会会合が明後日ですか……」
「田口先生の外来の無い日を選んだんですよ。幾らなんでも初回から、委員長が欠席というワケにも行かないでしょう」
「お気遣い有難う御座います」

高階の恩着せがましい口調に、田口は謝辞を述べた。
しかしそれは「余計な御世話だこの野郎」と同義であることを、田口も高階も互いに承知である。
田口としては嫌みの一つも言いたいところだった。
高階が田口に押し付けたのは、新設された委員会組織の委員長役だった。
何だかんだで、田口にこの手の役が回ってくることは多い。
病院長の懐刀だと周囲に思われているせいもあるし、また、多忙極まりない外科などよりは余裕があるだろうと思われているせいもあるだろう。
だが、田口だって最近はいろいろと抱え込んでいるのだ。暇人だと思われるのは心外である。
シャカリキに働くというのが、そもそも田口の性に合わない。

「また通常業務が滞る…………はぁっ」

田口は高階の前で溜息を吐いてボヤいた。
高階が器用に片眉を上げて、驚いた表情を浮かべた。

「おや、それは大変。長話で引き留めてもいけませんね、どうぞお戻り下さい」
「それでは失礼します」

空々しい会話の応酬を経て、田口は病院長室を退出した。
無人の廊下で、再度レジュメに視線を落とした。
理念やら創設意図やら、色々と書いてある筈だが、田口はそこまで目を通しきれていない。
確実なのは、仕事が増えたという事だ。

「面倒が増えるばっかりだ……はぁあ」

がっくりと肩を落として、田口はレジュメを筒状に丸めたのだった。
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