解説見たけどあんまり良く覚えてないよ! な花その2? その3?
花言葉は【大器晩成】、今回も一択なので一択。
未来に成長の余地を見るということで、曽根崎薫君ですかねー。
マドンナ・ヴェルデでもいいけど、あのシリーズ続きで無いかしら……。
霧島が想像すると、忍→薫の一方的で通じない恨み辛みストーリーです。
あ、この話の中身はもっとお気楽ですから!
花言葉は【大器晩成】、今回も一択なので一択。
未来に成長の余地を見るということで、曽根崎薫君ですかねー。
マドンナ・ヴェルデでもいいけど、あのシリーズ続きで無いかしら……。
霧島が想像すると、忍→薫の一方的で通じない恨み辛みストーリーです。
あ、この話の中身はもっとお気楽ですから!
「佐々木さんは大きくなったら何になるの?」
薫はふと佐々木アツシに尋ねた。
アツシも薫も、イレギュラーとして大学に通う存在である。
大学とは大きくなってから行くところだと当たり前に思っていた薫にとって、大きくなっていないのにこの場にいることが不思議で仕方が無い。
そして、本当に大きくなったら今度は何処へ向かうのか。
「大きくなったら、ねえ……このまま医者になってもいいかな」
「佐々木さんはそうかもしれないけどさ」
少し考えた後、アツシはさらっと口にした。
レティノをやっつける、という目標があるアツシにとって、医者になるというのは順当な流れである。
薫もそれがとても自然な成り行きに思えた。
しかし、自分はどうだ。
特に医者になりたいワケでもなし、そもそも大学に通う気も皆無だった。
勉学に崇高な志があるワケでもないし、まして院内の権力闘争に右往左往したいワケがない。
「あーあ、僕の将来どうなるんだろー」
「中学生の悩みかぁ、それ?」
薫の大きな呟きを聞いて、アツシは面白がって笑う。
薫は机に突っ伏して頬を膨らませた。
「じゃあ中学生らしい悩みってどんなのさ? 佐々木さんは?」
「俺か? 中学時代はすっ飛ばしてるからなー……目が両方とも見えなくなったらどうしようってずっと悩んでたから、それ以外はあんまり覚えてないな」
「あ…………」
失敗した、と薫は瞬時に思った。そして、それを隠しきれなかった。
気まずい思いをする薫に対し、アツシは大人びた表情で小さく笑って見せる。
薫としてはますます縮こまるしかなく、机に額を付けるようにして俯いてしまった。
そんな薫の後頭部をアツシはクシャクシャに撫でた。
「焦るなよ。実験だって、欲しい結果が出るまで試行錯誤を繰り返すんだ。人間も同じだろ」
「ん――――…………」
素直にハイとは言えなくて、中途半端な返事になった。
頭上でくすっと小さく笑う声がした。
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