忍者ブログ
こちらは、愚痴外来シリーズの妄想文を展開するブログです。 行灯先生最愛、将軍独り勝ち傾向です。 どうぞお立ち寄り下さいませ。
[525]  [524]  [523]  [522]  [521]  [520]  [519]  [518]  [517]  [516]  [515
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

アレは花のうちなんでしょうか? キャベツの親戚としか思えないデス。
花言葉は【慈愛、祝福、利益】。今回は「祝福」をチョイスしてみました。
「利益」とか面白い花言葉ではあるのですが、書けるかどうかはまた別ですし。
プランターの定番植物ですので、今回はお花絡みます!
行灯先生とモブのお子様です。







病院入口のロータリーに沿って、プランターが並べられている。
東城大学農学部だか、東城大学園芸クラブだが、東城大緑化委員会だか、つまり田口の知らない組織の働きによって、そこのプランターは季節ごとに彩りを変えているのである。
そして今の季節は、紫と白の葉牡丹が植えられていた。

「ぐっちー先生、コレなぁに? キャベツ?」

子供は全くもって正直である。
田口も一度は思ったことがあるが、葉牡丹とキャベツは似ていた。
田口に尋ねたのは骨折治療で通院中の男児である。
腕白盛りなのに、腕の骨折で学校の体育も休み時間もろくに参加出来ず、持て余したエネルギーを通院先の東城大病院探検に向けたらしい。
その結果、愚痴外来室を発見し、田口と共に受付へ戻るところというワケだ。

「これはハボタン。食べられません」
「ふぅん。変なのー」

子供の率直な言葉に、田口は苦笑を浮かべた。
確かに、葉牡丹には解りやすい愛らしさや美しさは無い。
十重二十重になる葉の不思議な美しさを愛でるものだ。

「神様がそういう風に創ったんですかね」
「ふぅん。でもやっぱり変なのー」

そう思えば、不思議な姿かたちも神の祝福のうちだろう。
神の叡智に気付かない子供は、やはり正直に呟いたのだった。
PR
back
COMMENT
name
title
text
color   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
mail
URL
pass
secret
PREV ←  HOME  → NEXT
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新コメント
[04/04 トワ]
[04/03 武那しめじ]
[03/12 名無し]
[01/04 みなみ]
[12/16 武那しめじ]
リンク
倉庫サイトと素敵同盟さま
プロフィール
腐れ管理人、霧島です。
趣味は図書館通いと立ち読み。
レンタルで映画DVD視聴。
モットーは「とりあえず」。
ブログ内検索
バーコード
最新トラックバック
Copyright (C) 2024 M-Rainbow All Rights Reserved.

Photo by (c)Tomo.Yun   TemplateDesign by kaie
忍者ブログ [PR]