サイト更新は問題なかったようです。ご迷惑をおかけしました。
さて、本日の更新。
たき火の歌の花です。真っ先にそう思う当たり、幼少期の刷り込みってすげーやね。
赤と白で若干花言葉に違いがあるようです。
【赤:謙譲、無垢、白:理想の恋、無垢】となっていました。
今回は白の「理想の恋」をチョイスです。
恋関係のお題はやはり、行灯先生と将軍で行こうと思います。
さて、本日の更新。
たき火の歌の花です。真っ先にそう思う当たり、幼少期の刷り込みってすげーやね。
赤と白で若干花言葉に違いがあるようです。
【赤:謙譲、無垢、白:理想の恋、無垢】となっていました。
今回は白の「理想の恋」をチョイスです。
恋関係のお題はやはり、行灯先生と将軍で行こうと思います。
「なあ、これ何の花?」
あちこちに白い花の咲いた、背の高い生垣に目を向けて、速水は隣を歩いていた田口に尋ねた。
田口はちょっと生垣を見て首を傾げると、
「花弁散ってるから、サザンカじゃないのか」
と、返した。
「首が落ちるのが椿だっけ?」
「確かそう」
夜道をてくてく歩きながら、男同士で下らない話をダラダラ交わす。
昔も呑み会の帰りに似た会話を交わした気がして、速水は何となく可笑しくなった。
こんな人生を送ることになっているなんて、若い頃の速水もちっとも思わなかっただろう。
外科医として一線で活躍し、年下の美人看護師辺りと結婚するのが当時の理想だった気がする。
それが実際はどうだ。
腐れ縁の昼行灯と、付かず離れずの関係を延々と二十年。
そして、それも悪くないと思えている。
「さむ……帰ったら熱燗だな」
「まだ呑むのかよ……」
「お前も呑むだろ」
「お前一人に呑まれるのは癪だからな」
意味の無い会話をしながら、心持ち足を速めて、同じ家に帰る。
今の理想はこの生活が長く続くことだろう。
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