クリスマスシーズンのお約束な花です。
最近はイエローやピンクもあるらしいけど、やっぱりあのドハデに赤いのがクリスマスシーズンらしくて好きです。
あの赤いのは花じゃないんでしたっけね……。
花言葉は【清純、祝福、私は燃えている】だそうです。
今回は「私は燃えている」をチョイス。熱血。若かりし将軍で。
あの頃ポインセチアが市場に出回っていたかはよく解らんが、出ていたとしたら真っ赤なヤツでしょうね。
最近はイエローやピンクもあるらしいけど、やっぱりあのドハデに赤いのがクリスマスシーズンらしくて好きです。
あの赤いのは花じゃないんでしたっけね……。
花言葉は【清純、祝福、私は燃えている】だそうです。
今回は「私は燃えている」をチョイス。熱血。若かりし将軍で。
あの頃ポインセチアが市場に出回っていたかはよく解らんが、出ていたとしたら真っ赤なヤツでしょうね。
普段だって大して褒められた食生活をしていないが、合宿中は尚更だった。
毎夜、身体にブチ込んだアルコールを、朝の素振りで発散させる感じである。
朝稽古が終わった後は胃腸も目覚め、メシもきちんと食えるというものだ。
「メーシメシ、っと」
コンビニで朝食を調達し、ビニール袋をぶらぶらと揺らしながら速水は大学へ戻ろうと歩いていた。
ふと、人気も少ない大学前で、珍しい人物が向かって来るのに気付く。
こんな時間に布団から出てきているなんて、と驚きと共に速水は田口に向かって手を振った。
「よう、お前がこの時間に大学にいるなんて、百年に一度あるかないかじゃないか?」
「ぅおーはよーぅ。百年も大学にいないって……」
期待通りというか何と言うか、半分寝惚けた声で田口は挨拶を寄越した。
その割にツッコミはきちんと入るのが、田口らしい。
「お前、どうしたんだよ?」
「レポート。再提出の最終が今日。朝からやらないと間に合わない」
「今まで何やってたんだよ?」
「なーんにもやってないから慌ててるんじゃないか」
最終日の朝に慌てて作成するようなレポートは、やっぱり再提出な出来ではなかろうかと、密かに意地の悪い事を速水は思う。
半分以上は自業自得のくせに面倒くさそうな表情で、田口はポケットに手を突っ込んで速水の隣を歩いた。
「さっむ……お前、何でそんな薄着なんだ? 寒くないのか?」
「あん?」
言われて、速水は田口と己の服装を比較してみた。
フード付きトレーナーを被っただけの自分に対し、田口は厚手の冬物ダッフルコートをしっかり着込んでいる。
二人の服装は三カ月くらいズレているようだ。
「さっきまで朝稽古だったからな」
「うわぁ……これだから体育会系は」
「はっ。俺は燃える男なんだよ」
田口は心底呆れた顔で、信じられない生き物のような目をするので、速水は逆に自慢げに言ってやった。
速水の言葉に、田口は呆れ顔で首を小さく振ったのだった。
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