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こちらは、愚痴外来シリーズの妄想文を展開するブログです。 行灯先生最愛、将軍独り勝ち傾向です。 どうぞお立ち寄り下さいませ。
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赤本ネタ……バレってほどでもないけど、注意報。


何か微妙な注意報が出ています。
元ネタは赤本の、ICUの爆弾娘と火喰い鳥の初対面シーン。
彼女、火喰い鳥の使用ブランドをスーツ、靴下、ネクタイまで断言しております。
別題は「行灯先生とブランド話」にでもしますか。
キャストは行灯先生とICUの爆弾娘。地雷原も出るかな?
お楽しみ頂ければ幸いです。

「何なんですかあれ――っ!」

憤慨気味に如月は声を上げた。
向かいに座っていた田口と藤原は、苦笑交りの、幾分同情的な笑みを浮かべた。
如月が叫びたくなる気持ちもよく解る。
それほど、白鳥というお役人は鬱陶しく煩わしく厄介な人間だった。

「なーによ、お役人のくせにアルマーニなんか着ちゃってさ。どうしてあんなおっさんが、五星堂の新色のことなんか知ってるのよっ!」

如月の言葉に藤原は苦笑を浮かべた。
公務員はブランドスーツを着てはならない、というワケではない。服装は個人の自由だ。
だが、あのゴキブリめいた姿でアルマーニ、というギャップがどうにも……女心には受け入れ難い。そこは藤原も同感である。
一方、田口の反応は少々異なった。
如月の言葉にちょっと目を見開くと、楽しそうに笑ったのである。

「あ、やっぱりあのスーツ、アルマーニだったんだ」
「はい?」
「ふーん、アルマーニのスーツってああいうのかぁ……」

何だか一人でしみじみ納得する様子の田口に、如月は藤原と顔を見合わせた。
藤原も怪訝な顔をしていたが、流石に田口との付き合いが長いだけあって、事情を察した。

「白鳥さんのスーツのブランド、解らなかったんですね?」

藤原の言葉に、如月は「あ」と口の中だけで声を漏らした。
田口がブランドに疎い、というのは有名な話だ。
如月の基準からすると、どうして解らないのかが解らない、というくらいだが、田口ならそうだろうとも思った。

「わ、解らなかったワケじゃないですよ。アルマーニかなぁって思ってたけど確信が無かっただけです」
「寧ろ、アルマーニ以外の紳士ブランドをご存じないんじゃありません?」
「そんなことは…………」

田口の目が宙を泳ぐ。
これはもう、十中八、九、藤原の言葉通りなのだろう。
いい年した社会人の反応とも思えなくて如月が思わず吹き出すと、田口と藤原は揃って如月に視線を向けた。
だが、如月を咎めるでもなく、藤原は楽しそうに、田口は恥ずかしそうに笑いだしたのだった。




「田口先生って可愛いですよねっ」

後刻、オレンジ新棟。
唐突にそんなことを告げられて、唖然として如月の背中を見る速水の姿があったとか無かったとか。
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