4000番をヒットした、みなぎ様のリクエストです。
みなぎ様、ヒットおめでとう御座います&報告とリクエスト有難う御座います。
リクエストは「『インビジブル彼女』の続き」でした。
えっとおぉ……リクエスト募っておきながら、苦戦しました。
何たってタイトル。「~able」という英単語を探すのにまず苦労したのだ。こう言うときボキャブラリーの少ない人間は……っ。
何とか探し出したのがコレですが、しっくりいってない感が見え見えです。
そんでもって、長くなる。また4回、かな。
いろいろこう、ゴメンなさいませ。
みなぎ様、ヒットおめでとう御座います&報告とリクエスト有難う御座います。
リクエストは「『インビジブル彼女』の続き」でした。
えっとおぉ……リクエスト募っておきながら、苦戦しました。
何たってタイトル。「~able」という英単語を探すのにまず苦労したのだ。こう言うときボキャブラリーの少ない人間は……っ。
何とか探し出したのがコレですが、しっくりいってない感が見え見えです。
そんでもって、長くなる。また4回、かな。
いろいろこう、ゴメンなさいませ。
~ 田口 ~
「ねえ、田口先輩、向井女史に交際申し込まれたってホントですか?」
雀荘の、いつもの卓。
彦根が突然振った話題に、手の中の牌が滑った。
俺の様子を見て、彦根はにやりと笑う。
コイツは本当に底意地が悪い。
「あ、図星だ」
「…………噂早いな、お前」
「処世術ですよ。本気ですか?」
「ん――――、まずはお試し?」
「へえ…………」
向井さんというのは、医学部同期の女子だ。
医学部の女子はただでさえ少ない上に、人よりモテる男が近くにいるので、同期の女子が俺のところに来るのはそれこそ珍しい。
天変地異でも起こっているのかと、我ながら他人事の感覚だ。現実味というものに乏しい。
彦根は俺の言葉に解ったような解らないような顔をした。
それから不意に、しなを作って手を組んだ。お祈りのポーズだ。
「先輩、カノジョが出来ても俺と遊んで下さいねっ」
「解ってるよ」
「…………ポン」
「げっ。速水、お前陰険」
俺と彦根がそんな小芝居を繰り広げているのをまるで無視して、速水が低い声で言う。
鳴かれた島津が恨みがましい口調で愚痴った。速水はそれに答えない。
普段のヤツならここで笑うか何かするのに、眉間に皺を刻んだまま、手元の牌をコツコツと、神経質に打ち鳴らしている。
俺はこっそり彦根に囁いた。
「…………速水、機嫌悪い?」
「ですね。モロだよ」
彦根も頷く。
機嫌が悪いのは解る、だがその理由がちっとも解らない。
先ほどまでは、別にどうということもなかった。
俺から点棒を撒き上げて、ニヤニヤと厭らしく笑っていたのだ。
「…………何で?」
「さあ」
俺はつい首を傾げてしまう。
俺の疑問に彦根はそう言ったが、ヤツが答えを知っているのは一目瞭然だった。彦根の表情は実に楽しそうで、事態を面白がっているのがよく解る。
まったくもって迷惑な男だ。彦根も、不機嫌を撒き散らす速水も。
その局は結局速水が勝った。
その割に、速水の眉間には皺が刻まれたままだ。
何がそう面白くないのか、俺にはちっとも解らない。
俺はそう思って気詰まりで仕方ないのに、そうではない強者もいた。
彦根は鼻歌交じりで牌を積んでいる。
コイツの心臓には毛が生えているのだろう。
「けど、田口先輩が女の子とお付き合いって、想像できないなぁ」
「…………俺もだよ」
「自分で言ってりゃ世話ないや」
俺が思わずボヤくと、彦根は明るく笑った。
後輩にいいように言われている気はするが、実際にそうなのだから仕方がない。
貧困な俺の想像力は、喫茶店でだんまりするところで止まってしまう。
「ここは一つ、経験豊富な人にご教授頂くってのはどうでしょう?」
彦根は実に楽しそうに言う。他人事ならそりゃ面白いだろう。俺だって、島津が恋愛沙汰で頭を抱えていたら絶対笑う。
経験豊富、と言われて俺は当然速水を見た。
速水の機嫌が低空飛行気味だったのを、その瞬間失念していたのだ。
速水の目は冷たかった。
凍るような、というのはあんな目を言うのだ。
そんな目に射抜かれて、俺は、息を飲んでしまった。
「ねえ、田口先輩、向井女史に交際申し込まれたってホントですか?」
雀荘の、いつもの卓。
彦根が突然振った話題に、手の中の牌が滑った。
俺の様子を見て、彦根はにやりと笑う。
コイツは本当に底意地が悪い。
「あ、図星だ」
「…………噂早いな、お前」
「処世術ですよ。本気ですか?」
「ん――――、まずはお試し?」
「へえ…………」
向井さんというのは、医学部同期の女子だ。
医学部の女子はただでさえ少ない上に、人よりモテる男が近くにいるので、同期の女子が俺のところに来るのはそれこそ珍しい。
天変地異でも起こっているのかと、我ながら他人事の感覚だ。現実味というものに乏しい。
彦根は俺の言葉に解ったような解らないような顔をした。
それから不意に、しなを作って手を組んだ。お祈りのポーズだ。
「先輩、カノジョが出来ても俺と遊んで下さいねっ」
「解ってるよ」
「…………ポン」
「げっ。速水、お前陰険」
俺と彦根がそんな小芝居を繰り広げているのをまるで無視して、速水が低い声で言う。
鳴かれた島津が恨みがましい口調で愚痴った。速水はそれに答えない。
普段のヤツならここで笑うか何かするのに、眉間に皺を刻んだまま、手元の牌をコツコツと、神経質に打ち鳴らしている。
俺はこっそり彦根に囁いた。
「…………速水、機嫌悪い?」
「ですね。モロだよ」
彦根も頷く。
機嫌が悪いのは解る、だがその理由がちっとも解らない。
先ほどまでは、別にどうということもなかった。
俺から点棒を撒き上げて、ニヤニヤと厭らしく笑っていたのだ。
「…………何で?」
「さあ」
俺はつい首を傾げてしまう。
俺の疑問に彦根はそう言ったが、ヤツが答えを知っているのは一目瞭然だった。彦根の表情は実に楽しそうで、事態を面白がっているのがよく解る。
まったくもって迷惑な男だ。彦根も、不機嫌を撒き散らす速水も。
その局は結局速水が勝った。
その割に、速水の眉間には皺が刻まれたままだ。
何がそう面白くないのか、俺にはちっとも解らない。
俺はそう思って気詰まりで仕方ないのに、そうではない強者もいた。
彦根は鼻歌交じりで牌を積んでいる。
コイツの心臓には毛が生えているのだろう。
「けど、田口先輩が女の子とお付き合いって、想像できないなぁ」
「…………俺もだよ」
「自分で言ってりゃ世話ないや」
俺が思わずボヤくと、彦根は明るく笑った。
後輩にいいように言われている気はするが、実際にそうなのだから仕方がない。
貧困な俺の想像力は、喫茶店でだんまりするところで止まってしまう。
「ここは一つ、経験豊富な人にご教授頂くってのはどうでしょう?」
彦根は実に楽しそうに言う。他人事ならそりゃ面白いだろう。俺だって、島津が恋愛沙汰で頭を抱えていたら絶対笑う。
経験豊富、と言われて俺は当然速水を見た。
速水の機嫌が低空飛行気味だったのを、その瞬間失念していたのだ。
速水の目は冷たかった。
凍るような、というのはあんな目を言うのだ。
そんな目に射抜かれて、俺は、息を飲んでしまった。
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COMMENT
ありがとうございますvv
ややこしいリクをしたみなぎです…。悩ませてしまったようで申し訳ないと思いつつもニヤニヤが止まりません!
御礼が遅くなってしまいましてすみません。実はPCの調子がおかしくなり、時期が時期だけにウイ/ルスかと焦ったのですが、何とか大丈夫だったようです。喜んで飛んでまいりました(^^)
彦根君のイイ笑顔が眼に見えるようです(笑) 将軍(あ、この時代は猛虎ですね)がそろそろキレそうでドキドキしてしまいました。
これからの進展がとても楽しみですvありがとうございます!
みなぎ
御礼が遅くなってしまいましてすみません。実はPCの調子がおかしくなり、時期が時期だけにウイ/ルスかと焦ったのですが、何とか大丈夫だったようです。喜んで飛んでまいりました(^^)
彦根君のイイ笑顔が眼に見えるようです(笑) 将軍(あ、この時代は猛虎ですね)がそろそろキレそうでドキドキしてしまいました。
これからの進展がとても楽しみですvありがとうございます!
みなぎ
Re:ありがとうございますvv
コメント有難う御座います。
んでもって、遅くなりまして申し訳ない……挙句、終わんないし。
グダグダですがお付き合い下さいませ。
ウイルス怖いですよねぇ。
vistaは大丈夫らしいと聞いて、ちょっと安心してるところです。現実世界では新型インフルが着々と勢力拡大中だし……ねえ。
何だか、3回目までゲリラの出番多そうですよ。煙たがられないといいな……。
んでもって、遅くなりまして申し訳ない……挙句、終わんないし。
グダグダですがお付き合い下さいませ。
ウイルス怖いですよねぇ。
vistaは大丈夫らしいと聞いて、ちょっと安心してるところです。現実世界では新型インフルが着々と勢力拡大中だし……ねえ。
何だか、3回目までゲリラの出番多そうですよ。煙たがられないといいな……。