37000番をヒットした、ほの様のリクエストです。
ほの様、ヒットおめでとう&リクエスト有り難う御座います。
リク内容は「すずめ四天王でコメディ」だそうです。
すずめ四天王って基本コメディですよね、うん。
シリアスって「インビジブル彼氏」ぐらいしか書いてないような気がします。
ちょっと変わった造りに挑戦してみました。
読み難かったらゴメンなさい。そこは想像力でカバーして下さい!
ちなみにタイトルは、ミステリの女王の代表作のパクリです。
……読んだことは覚えてるけど、筋はほとんど忘れてる。
ほの様、ヒットおめでとう&リクエスト有り難う御座います。
リク内容は「すずめ四天王でコメディ」だそうです。
すずめ四天王って基本コメディですよね、うん。
シリアスって「インビジブル彼氏」ぐらいしか書いてないような気がします。
ちょっと変わった造りに挑戦してみました。
読み難かったらゴメンなさい。そこは想像力でカバーして下さい!
ちなみにタイトルは、ミステリの女王の代表作のパクリです。
……読んだことは覚えてるけど、筋はほとんど忘れてる。
雀荘「すずめ」で、一人の男が暇を持て余していた。
そこへ、男の顔見知りが現れる。
新たな男は、男が座る雀卓へ躊躇うことなく近付いた。
男が顔を上げる。
「何だ、また来たのか」
「それはこっちのセリフですよ」
そして暇人は二人になった。
椅子に座った男は、新たな男を見上げて呆れた顔をした。
「お前、行くトコ無いんだな。よっぽど暇なのか?」
「そのセリフもそっくりそのままお返ししますよ」
同じように呆れた顔をして、新たな男は雀卓の椅子を引いた。
椅子を斜めに傾けてバランスを取りながら、男は天井を仰いだ。
ヤニで黄ばんだ天井は、美しくも何ともない。
安っぽい椅子は不安をそそる程に軋んだ音を立てる。
「あ――――暇だぁ」
独り言にしては大きな声である。
来て早々に雀卓に突っ伏した新たな男は、そんな男を横目で見ながら尋ねた。
「先輩、合宿とか無いんですか?」
「もうちっと先」
「入試期間中ですもんねぇ」
「コーコーセーってあんなガキっぽかったかねえ」
その言葉に、新たな男は笑った。
「先輩、そりゃ年寄りの言うことですよ」
「失敬な奴だな。二つっきゃ違わねえだろ」
「でも僕、まだ十代ですし」
雀荘は未成年者立入禁止だっただろうか。
男はふと疑問に思ったが、自分も一年時からこの雀荘に足を踏み入れていたことを考えると、大きな顔は出来なかった。
会話が途切れたところを狙ったように、第三の男が現れる。
ぼさぼさの頭もそのままに、二人の姿を見てほにゃりと気の抜けた笑みを浮かべた。
「やっぱり誰かいると思ったんだ」
「よぉ」
「おはようございます」
第三の男の挨拶に、男は軽い口調で答えた。
第三の男はそれに頷きを返すと、眉を顰めて奇妙な挨拶をした男を見遣った。
日が残っていて外は明るいとはいえ、今は夕方である。
おはようございます、という時間帯ではない。
「何だよ、それ」
「だって先輩、またこないだみたいに一日寝てたんじゃないんですか? その頭、寝ぐせでしょ?」
睨まれても平然として男が答えると、第三の男は不貞腐れた顔をして横を向いた。
それからボソボソと呟くことには、
「いいだろ、春休みなんだから」
という、開き直りに似た一言だ。
その言葉に先の二人は、盛大に或いは堪えがちに笑った。
第三の男が憮然としていると、その後頭部を何者かが軽く叩いた。
「よぉ、珍しく起きたのか」
最後の男の言うことは、先の二人よりも更に失敬である。
最初の男が、それを聞いてまた大きく笑った。
小突く腕が彼の体格に相応しく力強いので、第三の男は蹈鞴を踏んだ。
友人を吹っ飛ばしておきながら、最後の男は素知らぬふりで雀卓を睥睨した。
「お前らやっぱり暇人なんだな」
「るっせえ。そういうお前だって同類だろ」
「俺は、学校行った帰りに寄ってみただけだ」
最後の男は大威張りで主張するが、行き着く先が雀荘であることは誰も大差がなかった。
つまり男四人、他に行く宛ても遊ぶ相手も捕まらないという点で、似たり寄ったり、五十歩百歩なのである。
「メンツが揃ったんだから、打ちましょ。ほら、先輩も座って座って」
軽い口調で促したのは二番目に現れた男だった。
第三の男がそれに頷き、手近な椅子を引く。
残りの椅子には最後の男がどっかりと腰を下ろした。
「んじゃ、やるか」
その声を皮切りに、今日も暇人たちは牌を奏でるのだった。
そこへ、男の顔見知りが現れる。
新たな男は、男が座る雀卓へ躊躇うことなく近付いた。
男が顔を上げる。
「何だ、また来たのか」
「それはこっちのセリフですよ」
そして暇人は二人になった。
椅子に座った男は、新たな男を見上げて呆れた顔をした。
「お前、行くトコ無いんだな。よっぽど暇なのか?」
「そのセリフもそっくりそのままお返ししますよ」
同じように呆れた顔をして、新たな男は雀卓の椅子を引いた。
椅子を斜めに傾けてバランスを取りながら、男は天井を仰いだ。
ヤニで黄ばんだ天井は、美しくも何ともない。
安っぽい椅子は不安をそそる程に軋んだ音を立てる。
「あ――――暇だぁ」
独り言にしては大きな声である。
来て早々に雀卓に突っ伏した新たな男は、そんな男を横目で見ながら尋ねた。
「先輩、合宿とか無いんですか?」
「もうちっと先」
「入試期間中ですもんねぇ」
「コーコーセーってあんなガキっぽかったかねえ」
その言葉に、新たな男は笑った。
「先輩、そりゃ年寄りの言うことですよ」
「失敬な奴だな。二つっきゃ違わねえだろ」
「でも僕、まだ十代ですし」
雀荘は未成年者立入禁止だっただろうか。
男はふと疑問に思ったが、自分も一年時からこの雀荘に足を踏み入れていたことを考えると、大きな顔は出来なかった。
会話が途切れたところを狙ったように、第三の男が現れる。
ぼさぼさの頭もそのままに、二人の姿を見てほにゃりと気の抜けた笑みを浮かべた。
「やっぱり誰かいると思ったんだ」
「よぉ」
「おはようございます」
第三の男の挨拶に、男は軽い口調で答えた。
第三の男はそれに頷きを返すと、眉を顰めて奇妙な挨拶をした男を見遣った。
日が残っていて外は明るいとはいえ、今は夕方である。
おはようございます、という時間帯ではない。
「何だよ、それ」
「だって先輩、またこないだみたいに一日寝てたんじゃないんですか? その頭、寝ぐせでしょ?」
睨まれても平然として男が答えると、第三の男は不貞腐れた顔をして横を向いた。
それからボソボソと呟くことには、
「いいだろ、春休みなんだから」
という、開き直りに似た一言だ。
その言葉に先の二人は、盛大に或いは堪えがちに笑った。
第三の男が憮然としていると、その後頭部を何者かが軽く叩いた。
「よぉ、珍しく起きたのか」
最後の男の言うことは、先の二人よりも更に失敬である。
最初の男が、それを聞いてまた大きく笑った。
小突く腕が彼の体格に相応しく力強いので、第三の男は蹈鞴を踏んだ。
友人を吹っ飛ばしておきながら、最後の男は素知らぬふりで雀卓を睥睨した。
「お前らやっぱり暇人なんだな」
「るっせえ。そういうお前だって同類だろ」
「俺は、学校行った帰りに寄ってみただけだ」
最後の男は大威張りで主張するが、行き着く先が雀荘であることは誰も大差がなかった。
つまり男四人、他に行く宛ても遊ぶ相手も捕まらないという点で、似たり寄ったり、五十歩百歩なのである。
「メンツが揃ったんだから、打ちましょ。ほら、先輩も座って座って」
軽い口調で促したのは二番目に現れた男だった。
第三の男がそれに頷き、手近な椅子を引く。
残りの椅子には最後の男がどっかりと腰を下ろした。
「んじゃ、やるか」
その声を皮切りに、今日も暇人たちは牌を奏でるのだった。
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COMMENT
キリ番ゲットしました
はじめまして。サイトにお邪魔したら37777のキリ番をゲットする幸運にぶつかりました。キリ番設定機能からリクエストさせて頂いております。よろしくお願いいたします。いつも可愛いぽやぽや田口先生と、やきもち速水先生のお話を楽しく読ませていただいています♪ブログのメール機能が分からなかったので、最新の記事からコメントさせていただきました。
Re:キリ番ゲットしました
いらっしゃいませ。
キリ番ヒットおめでとう御座います&リクエスト有り難うデス。
リクエスト確認しました。意外と根強い人気だなぁ「スウィートライフ」シリーズ。確実にシリーズ化しています。
皆さん、イチャラブ好きなんですね……。
少々お時間下さいませ。
カウンタはサイト管理人をカウントしない機能が付いているので、私が行った時も37777番でした。ちょっとビックリ。
キリ番ヒットおめでとう御座います&リクエスト有り難うデス。
リクエスト確認しました。意外と根強い人気だなぁ「スウィートライフ」シリーズ。確実にシリーズ化しています。
皆さん、イチャラブ好きなんですね……。
少々お時間下さいませ。
カウンタはサイト管理人をカウントしない機能が付いているので、私が行った時も37777番でした。ちょっとビックリ。