異種カプ警報・黒本ちょこっとネタバレ注意報発令中
2月の女の子企画、ネコとハヤブサです。
えっとぉ…………百合、です。
まあほんわか程度です。やおい読みの皆様にもそう抵抗はないかと思います。
最初っからこの企画、この二人は百合系でいくつもりでした。
企画開始当初に「いろいろ間違ってるところもある」というニュアンスには、実はそれも含まれていたのです。
しかし、ウチぐらいだろうなぁ……ひっそりだろうがこっそりだろうが、「ネコとハヤブサで百合」なんていうサイト。
今更になったけど、アマン選手個人ジャンプ二冠おめでとうございます。
圧倒的でした。
ちらっと8年前のソルトレークの時の映像が出ましたが、童顔眼鏡で確かに「ハリー・ポッター」だった。
団体は多分オーストリアだろうなぁ……入賞者がぞろぞろいるし。
2月の女の子企画、ネコとハヤブサです。
えっとぉ…………百合、です。
まあほんわか程度です。やおい読みの皆様にもそう抵抗はないかと思います。
最初っからこの企画、この二人は百合系でいくつもりでした。
企画開始当初に「いろいろ間違ってるところもある」というニュアンスには、実はそれも含まれていたのです。
しかし、ウチぐらいだろうなぁ……ひっそりだろうがこっそりだろうが、「ネコとハヤブサで百合」なんていうサイト。
今更になったけど、アマン選手個人ジャンプ二冠おめでとうございます。
圧倒的でした。
ちらっと8年前のソルトレークの時の映像が出ましたが、童顔眼鏡で確かに「ハリー・ポッター」だった。
団体は多分オーストリアだろうなぁ……入賞者がぞろぞろいるし。
「じゃ、婦長さんが来そうになったら咳払いするのよ」
「そんなぁ…………」
猫田の言い分に花房は眉を下げた。
「来たら」ではなく、「来そうになったら」というところがまた、難しい指示である。
困惑顔の花房に構いつけもせず、猫田は物品庫の壁に寄り掛かって脚を投げ出した。サンダルを脱いで足の指をわきわきと動かしている。
花房は慌てて声を上げた。
「あのっ」
「ん?」
返ってきたのは眠そうな声だ。猫田の瞼は開かない。
それでも、こういう話が出来るのは今しかないと花房は思い、言葉を繋いだ。
「渡海先生が、今度是非一緒に呑みに行きましょうって…………」
「あんたが誘われたの?」
「違います! 先輩を誘いたいって、仰って…………」
渡海に誘われるなんて畏れ多過ぎる。
花房は首と手を両方横に振って、猫田の言葉を否定した。
一度薄く目を開けた猫田だったが、またすぐに目を閉じてしまった。
「あの…………」
「ん――――?」
「渡海先生のこと、どう思ってらっしゃいますか?」
「腕はいいけど怠け者」
「そうではなくて、その…………」
花房は言葉に迷った。
大体こういう、男女の仲を取り持つような真似は花房には向いていないのだ。
自分の恋愛だって意のままにならないのに、他人の仲をどうこう出来るわけがない。
それでも何とか会話の形を作ろうと悪戦苦闘していると、不意に猫田が花房の名を呼んだ。
「美和ちゃん」
床に座った猫田が、花房を見上げている。
目が合って、その瞳が柔らかく笑っていることに花房は安堵した。
こんなしどろもどろな話にも、怒らないでいてくれるらしい。
自分でも気付かぬうちに表情の緩んでいた花房に、猫田は軽い口調で言った。
「大好きな美和ちゃんに、他の男とくっ付けって言われるのは悲しいなぁ」
だから、この話はおしまい。
そう言って猫田はまた目を閉じてしまう。
花房が猫田のセリフを脳内で咀嚼する間に、猫田は本当にシェスタに入ってしまった。
取り残された花房は呆然と猫田を見下ろすしかない。
「冗談ですよね…………?」
答えが返ってこない呟きが物品庫に落ちる。
美和ちゃん、という言葉の残響が酷く甘く脳裏に蘇る。
どんな顔をすればいいか解らなくて、花房は口元を隠すしかなかった。
「そんなぁ…………」
猫田の言い分に花房は眉を下げた。
「来たら」ではなく、「来そうになったら」というところがまた、難しい指示である。
困惑顔の花房に構いつけもせず、猫田は物品庫の壁に寄り掛かって脚を投げ出した。サンダルを脱いで足の指をわきわきと動かしている。
花房は慌てて声を上げた。
「あのっ」
「ん?」
返ってきたのは眠そうな声だ。猫田の瞼は開かない。
それでも、こういう話が出来るのは今しかないと花房は思い、言葉を繋いだ。
「渡海先生が、今度是非一緒に呑みに行きましょうって…………」
「あんたが誘われたの?」
「違います! 先輩を誘いたいって、仰って…………」
渡海に誘われるなんて畏れ多過ぎる。
花房は首と手を両方横に振って、猫田の言葉を否定した。
一度薄く目を開けた猫田だったが、またすぐに目を閉じてしまった。
「あの…………」
「ん――――?」
「渡海先生のこと、どう思ってらっしゃいますか?」
「腕はいいけど怠け者」
「そうではなくて、その…………」
花房は言葉に迷った。
大体こういう、男女の仲を取り持つような真似は花房には向いていないのだ。
自分の恋愛だって意のままにならないのに、他人の仲をどうこう出来るわけがない。
それでも何とか会話の形を作ろうと悪戦苦闘していると、不意に猫田が花房の名を呼んだ。
「美和ちゃん」
床に座った猫田が、花房を見上げている。
目が合って、その瞳が柔らかく笑っていることに花房は安堵した。
こんなしどろもどろな話にも、怒らないでいてくれるらしい。
自分でも気付かぬうちに表情の緩んでいた花房に、猫田は軽い口調で言った。
「大好きな美和ちゃんに、他の男とくっ付けって言われるのは悲しいなぁ」
だから、この話はおしまい。
そう言って猫田はまた目を閉じてしまう。
花房が猫田のセリフを脳内で咀嚼する間に、猫田は本当にシェスタに入ってしまった。
取り残された花房は呆然と猫田を見下ろすしかない。
「冗談ですよね…………?」
答えが返ってこない呟きが物品庫に落ちる。
美和ちゃん、という言葉の残響が酷く甘く脳裏に蘇る。
どんな顔をすればいいか解らなくて、花房は口元を隠すしかなかった。
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