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こちらは、愚痴外来シリーズの妄想文を展開するブログです。 行灯先生最愛、将軍独り勝ち傾向です。 どうぞお立ち寄り下さいませ。
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別れネタ第3弾。
第3弾にして、ようやっと本命の二人。
でもコレ終わったらあとどうしよう……。


タイトルは中島みゆき作詞作曲「ひとり上手」からです。
また中島みゆきって、呆れないで下さい……好きなんですもの。
これまた古い歌ですけどね。
ひょんなことで聴いたら、サビの歌詞使えないかなぁと思って。


ひとり上手と呼ばないで 心だけ連れていかないで
私を置いていかないで ひとりが好きなわけじゃないのよ


というワケで。
行灯先生は「一人には慣れている」って言ったけど、好きなのと慣れているのはまた違うかもしれないなあと。



ところで胸に叩きつけた赤いバラの花が散る場面は、実は桜の下並みにハデなシーンではなかろうかと、(今頃)気付いた。
将軍、負けてないよ……! 相手を間違ってるけど。

駐車場に真紅が散っている。
既に車や人に踏み躙られた花弁もある中、奇跡的にベルベットのような艶を残す一枚を田口は指で摘み上げた。
日に透かせば、花弁の中にある脈が見える。
ひらりと翻して遊ぶと、田口はそっと息を吐いた。


淋しくはなかった。


仮令彼が北へ連れていくのが、自分ではなくても。
田口の想いなど、これっぽっちも彼が気付かないままでも。
淋しい、とは違う気がする。
ただ、心のどこかに穴が空いている気がするだけ。
多分、田口の心は彼と一緒に極北へ行ってしまったのだろう。
桜宮にあるのは、散って残った花弁だけなのかもしれなかった。
だが、田口の手の中にある花弁は綺麗で、悪くは無い。

「…………一人には慣れてるし」

だから淋しくはない。
淋しいと思う心は、彼と一緒に行ってしまったから。
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