忍者ブログ
こちらは、愚痴外来シリーズの妄想文を展開するブログです。 行灯先生最愛、将軍独り勝ち傾向です。 どうぞお立ち寄り下さいませ。
[334]  [333]  [332]  [331]  [330]  [329]  [328]  [326]  [327]  [325]  [324
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

またやるか的タイトルですが、発見したのでやる。やっちまう。
結果として将軍と行灯先生が一緒にくっついているんだから、別にそれでOKじゃないかとも思う。


私信:初さま
38888ヒットおめでとうございます。今度はちゃんと作動しましたね、キリ番のお知らせ。
のんびりお待ち下さると有難いです。

「ほい、これ」
「今度は何だ?」

こつん、と後頭部に当たった覚えのある感触に速水は首を傾げた。
形状は前回のオモチャ入り入浴剤によく似ている。
プラスチック製の大きいチュッパチャプスだ。
だが、あれは一度遊べば十分である。
チュッパフィギュアだって、二つも三つも要らない。
ケースの中に入った大きいチュッパチャプスを矯めつ眇めつしている速水に、田口は小さく笑った。

「パズルだってさ」
「パズルぅ?」

言われてよくよく見れば、確かにパズルの文字がある。
丸いキャンディ部分に縦の線が走っていて、そこが外れるようになっているのだろう。
立体型のパズルだ。

「へえ…………」

パッケージを開けてばらしてみると、たちまち球体がブロックになった。
球面で着地したいくつかのピースがゆらゆらと揺れる。
ばらしたからには、組み立てなくてはならない。
ジグソーパズルが得意とは言えない速水だが、三つ目のパーツを重ねる頃にはちょっと真剣になっていた。




「出来たっ」

子供の玩具なので、そう時間はかからなかった。
それほど難しかった訳でもない。
それでも出来上がった瞬間の喜びは一応あって、チュッパチャプスの姿に戻ったパズルを手に、速水は喜色を浮かべた。
ぱちり、と田口が驚いたように瞬きをした。
その顔を見て、自分が随分と子供っぽい反応をしたことに速水は気付いた。
くすくす笑いながら、田口は速水の髪に手を伸ばした。

「はい、よく出来ました~~っ」
「…………お前、人をバカにしてんな?」
「そんなことないぞ」

心外だ、という顔をして田口は速水の頭を撫でた。
時々指に絡めるようにして遊んでいる。
恋人の手が心地よくて、速水は笑われたことも忘れて目を細めた。
その上更に、田口は嬉しいことを言ってくれる。

「パズルに夢中になってるお前は、子供みたいで、ちょっと可愛かったな」

そう言う田口も、可愛かった。
思ったままにキスをすれば、田口は照れたように笑った。
PR
back
COMMENT
name
title
text
color   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
mail
URL
pass
secret
TRACKBACK
TrackbackURL:
PREV ←  HOME  → NEXT
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新コメント
[04/04 トワ]
[04/03 武那しめじ]
[03/12 名無し]
[01/04 みなみ]
[12/16 武那しめじ]
リンク
倉庫サイトと素敵同盟さま
プロフィール
腐れ管理人、霧島です。
趣味は図書館通いと立ち読み。
レンタルで映画DVD視聴。
モットーは「とりあえず」。
ブログ内検索
バーコード
最新トラックバック
Copyright (C) 2024 M-Rainbow All Rights Reserved.

Photo by (c)Tomo.Yun   TemplateDesign by kaie
忍者ブログ [PR]