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こちらは、愚痴外来シリーズの妄想文を展開するブログです。 行灯先生最愛、将軍独り勝ち傾向です。 どうぞお立ち寄り下さいませ。
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29日です。30分の29をクリア。
本日の記念日は以下の通りです。

星の王子さまの日/廉太郎忌/佃煮の日/ビートルズ記念日

になります。
今回、どれも捨て難かったです。
滝廉太郎も好きだし、ビートルズも嫌いじゃないし。
敢えて選んだのが「星の王子さま」でした。
読んだのは割と人生後半に入ってからですが、名作と言われるだけはあるね、あれ。
文学は行灯先生と思っていたけれど、ちょっと別の方に振ってみようと思います。
で、選んだのが青本王子(というか、怪しいサックス吹き)とスーパー高校生。パラレル過ぎる。

あと1日!

「未成年が来るなよ、こんなトコ」

牧村瑞人の言葉に、佐々木アツシは喉の奥で笑った。

「こんなトコって、此処で演奏させてもらってるんでしょ」
「未成年者が飲み屋に来るなって意味だ、屁理屈捏んな」
「兄ちゃんに会うなら、ここが一番捕まりやすいから。酒は飲んでないよ」
「当たり前だ」

瑞人はスツールを引いて腰を下ろした。
見えないにも関わらず、その動作に淀みはない。
薄暗い店内では不要のサングラスをかけたまま、瑞人はアツシに目を向けた。

「図体はひょろいくせに、ツラの皮ばかり厚くなったな、アツシ」
「あれ? 解るの? 小夜さん?」

瑞人の言葉にアツシは瞬きした。
確かに、アツシの身体は背はあるが痩せ型で厚みがない。
「ひょろい」という言葉がぴったりだ。
抱きつきでもすれば体型も解るだろうが、アツシにはそんな覚えもなかった。
小夜が伝えたのだろうか。
首を傾げるアツシに、瑞人は口の端だけでニヒルに笑う。

「目なんか見えなくても解るさ。お前が随分背が伸びたのも、クソ生意気になったのも、大学で頑張ってるのもな」

物事は、心で見た方がよく見えるのだから。
誉められて、咄嗟にどう返せばいいか解らなかった。
面映ゆくて視線を反らしたアツシの二の腕を、瑞人は軽く叩く。
それは随分昔の、大好きな兄ちゃんそのままの仕草だった。
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