25日です。あと5日!
6分の5をクリアしたのかぁ。
それでは、本日の記念日です。
住宅デー/指定自動車教習所の日
実に選びようのない二択です。
学生時代の二人になります。
自動車の運転ってつまり、運動神経のいいヤツのが巧いと思うんだ。
霧島は乗り越ししまくったクチです。
あー、でもなぁ……行灯先生がマメに教習所通う姿って想像出来ん。
「あ、お前も次乗るのか?」
待合室で見かけた顔に、田口は声を掛けた。
カップのジュースを手に振り向いた速水は、笑って首を横に振った。
「いんや、キャンセル待ちだったんだけど、ダメっぽいな」
そう言って、速水はニヤリと笑う。
身長を活かし、上から被さるようにして速水は田口に詰め寄った。
「譲れよ、行灯」
「ヤだよっ」
田口にしては強気で断った。
実技教習にだってカネがかかるのだ。
予約にだって手間がかかったことを考えると、そうホイホイとくれてはやれなかった。
教本で速水を押しのけるようにして、田口は歩き出す。
「じゃ、行ってくる」
「お――――。せいぜい頑張れや」
速水は実にダラけた声で田口を送り出したのだった。
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