パラレル警報発令中
すずめ探偵社の続きでーすっ。
みんな、ついて来てるかな――――っ?!
すみません、何かテンション変です。
かなり焦ってマス。
今までパラレルって何本か書いてますけど、すずめ四天王が揃っているのはないな、と思ったのがきっかけの一つです。
多分……無い。
ところで、「迷い犬探しがやりたいんだ!」という探偵事務所長は米澤穂信でしたっけ?
追記:伸びました。最後の流れがまたかかりそうなので、一度切ります。
サイト再録時にはまとめ読みでっ!
すずめ探偵社の続きでーすっ。
みんな、ついて来てるかな――――っ?!
すみません、何かテンション変です。
かなり焦ってマス。
今までパラレルって何本か書いてますけど、すずめ四天王が揃っているのはないな、と思ったのがきっかけの一つです。
多分……無い。
ところで、「迷い犬探しがやりたいんだ!」という探偵事務所長は米澤穂信でしたっけ?
追記:伸びました。最後の流れがまたかかりそうなので、一度切ります。
サイト再録時にはまとめ読みでっ!
「相変わらず、お前の口八丁は見事だな」
「五月蠅いなっ!」
事務所に戻って来た田口は早々に速水にからかわれていた。
今回は、不動産会社の調査員を名乗り、近隣の生活環境を調査しにきたと偽って、ご近所さんの口を割らせたのだ。
情報を聞き出すにかけて、田口以上の人材はすずめ探偵社にはいなかった。
「ホント、田口先輩って詐欺師向きですよねぇ」
「お前、真っ当な職に就けて良かったな」
彦根と島津にも揃って揶揄され、田口はムスっとした顔でノートパソコンのキーを連打した。
探偵社の調査員というのが真っ当な職というかは疑問だが、言い換えれば会社員である。真っ当だ。
「さーて、これであの亭主の浮気はほぼ決定だ」
「あとは証拠固めですね。今日は疑惑の水曜日ですし」
田口とご近所さんの会話は、盗聴器で既に皆の知るところである。
田口の報告書を待つ間でもなく、一同は次の行動に移った。
今回の依頼は浮気調査だった。
速水がつまらないと愚痴を零した類である。
会社が推奨するノー残業デイなのに、帰りが一向に早くならない夫に妻が疑問を持ったのが始まりである。
そのノー残業デイが水曜日なのだ。
「彦根、道具は?」
「準備出来てますよ」
島津が尋ねると、彦根は奥の部屋を指差した。
資料室と札が付いた、要は物置である。彦根の工作室とも言えた。
暗視スコープ、赤外線カメラ、集音マイク、監視モニタ。
催涙スプレー、破錠器、ドライバーセット。などなど。
彦根が用意する道具は、時に「こんなのまで要るのか?」と首を傾げたくなるものが入っている。
そして、そういうのが役に立ったりするのだ。
「よし。じゃあ俺と速水で張り込みだな」
「へーい」
やる気の欠片も見られない声で返事をして、速水は立ち上がった。
ノートパソコンを叩いていた田口が顔を上げて尋ねる。
「何処行くんだ?」
「買い出し。張り込みなら食いモン要るだろ」
「いってらっしゃい」
速水の答えに、田口は軽く手を振って彼を送り出した。
「今回もあんパンと牛乳ですかね」
「何処の刑事ドラマの影響なんだかな」
田口の後ろで、島津と彦根がコソコソと話している。
速水に言わせれば、張り込みにあんパン、取り調べにカツ丼と決まっているらしい。
子供らしい拘りが可笑しくて、田口も小さく笑った。
「五月蠅いなっ!」
事務所に戻って来た田口は早々に速水にからかわれていた。
今回は、不動産会社の調査員を名乗り、近隣の生活環境を調査しにきたと偽って、ご近所さんの口を割らせたのだ。
情報を聞き出すにかけて、田口以上の人材はすずめ探偵社にはいなかった。
「ホント、田口先輩って詐欺師向きですよねぇ」
「お前、真っ当な職に就けて良かったな」
彦根と島津にも揃って揶揄され、田口はムスっとした顔でノートパソコンのキーを連打した。
探偵社の調査員というのが真っ当な職というかは疑問だが、言い換えれば会社員である。真っ当だ。
「さーて、これであの亭主の浮気はほぼ決定だ」
「あとは証拠固めですね。今日は疑惑の水曜日ですし」
田口とご近所さんの会話は、盗聴器で既に皆の知るところである。
田口の報告書を待つ間でもなく、一同は次の行動に移った。
今回の依頼は浮気調査だった。
速水がつまらないと愚痴を零した類である。
会社が推奨するノー残業デイなのに、帰りが一向に早くならない夫に妻が疑問を持ったのが始まりである。
そのノー残業デイが水曜日なのだ。
「彦根、道具は?」
「準備出来てますよ」
島津が尋ねると、彦根は奥の部屋を指差した。
資料室と札が付いた、要は物置である。彦根の工作室とも言えた。
暗視スコープ、赤外線カメラ、集音マイク、監視モニタ。
催涙スプレー、破錠器、ドライバーセット。などなど。
彦根が用意する道具は、時に「こんなのまで要るのか?」と首を傾げたくなるものが入っている。
そして、そういうのが役に立ったりするのだ。
「よし。じゃあ俺と速水で張り込みだな」
「へーい」
やる気の欠片も見られない声で返事をして、速水は立ち上がった。
ノートパソコンを叩いていた田口が顔を上げて尋ねる。
「何処行くんだ?」
「買い出し。張り込みなら食いモン要るだろ」
「いってらっしゃい」
速水の答えに、田口は軽く手を振って彼を送り出した。
「今回もあんパンと牛乳ですかね」
「何処の刑事ドラマの影響なんだかな」
田口の後ろで、島津と彦根がコソコソと話している。
速水に言わせれば、張り込みにあんパン、取り調べにカツ丼と決まっているらしい。
子供らしい拘りが可笑しくて、田口も小さく笑った。
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