タイトルまで出来上がってるネタが3つもあるのに、なかなかそこまで辿り着かない自分がもどかしいです。
勢いだけで成立したブログで、いつ力尽きるか知れない状態でしたが、少なくとも3月までは保つな、こりゃ。
著作権とロボット検索の都合上、スラッシュを多用しています。
また、脳内イメージ補完に、ようつべ等の動画検索が役立つと思います。
勢いだけで成立したブログで、いつ力尽きるか知れない状態でしたが、少なくとも3月までは保つな、こりゃ。
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歌い出す前に、速水は島津と田口を説得しなければならなかった。
体力のない田口はともかく、ガタイの大きい島津を押さえ込むには結構なエネルギーが要る。
「冗談じゃねえぞ、歌って堪るかっ」
「どうせ恥かくなら一蓮托生しようぜ」
「何で俺を道連れにすんだよっ」
音痴の自覚のある島津の抵抗は大きい。
しかし、島津に逃げられたら困る。
笑いの矛先を、少しでも島津に振りたいところだ。
「な、行灯? 一人で歌うよりマシだろ? 恥も半分で済む」
「…………だな。逃げられそうにもないし」
田口は島津の顔を見て、周囲を見回して、溜息混じりに呟いた。
田口の肯定でほぼ事態は決定した。
「お前ら、覚えてろよっ」
島津が低く唸ったが、速水はあんまり気にせず鷹揚に頷いた。
「で、何やるつもりだ?」
「キャ/ンディー/ズの『春一/番』なんてどうだ?」
こういう場面では、真面目に歌ったって恥をかくだけなのだ。
最初からウケ狙いで行くに限る。
十年以上も前に大ヒットしたナンバーを口にした途端、島津も田口も嫌そうな顔をした。
島津の嫌そうな理由は、その図体と曲のギャップが引き起こすだろう笑いに。
田口の嫌そうな理由はというと。
「踊るんだからな。一番簡単なヤツだろ」
振付が入るというのが、鈍くさい田口には負担になるのだ。
しかし「春/一番」の振りは、腕を上げて拳を軽く握るタイミングさえ合えばそこそこ見られるものになる。他の曲より断然簡単だ。
「仕方ない…………はぁっ」
田口は諦めが早いが、往生際は悪いらしい。
草臥れた溜息を隠そうともしなかった。
こうして、すずめ常連トリオは衆人の前でキャン/デ/ィーズの「春一/番」を披露することになったのである。
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