唐突ですが、まずなゆた様のサイト「Gravity」へ行って、27日か28日付けの日記を読んできて下さい。
リンクはウチのリンクページをご利用下さい、此処に貼るのメンド……いやいや、手間……いやいや……ごにょごにょです。
で、萌え滾ったので書いてみます。
設定の基本は女行灯先生バージョン、祐輝っていう未婚で産んだ息子がいます。時期的には三歳になってるのかな? お坊ちゃんは。
霧島が勝手に萌え滾った挙句に事後承諾です。
なゆた様、ゴメンなさいっ。
でも私、許してくれるって信じてるっ!
…………アレ? ダメ?
リンクはウチのリンクページをご利用下さい、此処に貼るのメンド……いやいや、手間……いやいや……ごにょごにょです。
で、萌え滾ったので書いてみます。
設定の基本は女行灯先生バージョン、祐輝っていう未婚で産んだ息子がいます。時期的には三歳になってるのかな? お坊ちゃんは。
霧島が勝手に萌え滾った挙句に事後承諾です。
なゆた様、ゴメンなさいっ。
でも私、許してくれるって信じてるっ!
…………アレ? ダメ?
「あのな、速水」
珍しいことに、田口の方から不定愁訴外来にお呼びがかかった。
お前の暇な時でいい但し今日中に、という忙しない御下命だ。
愚痴外来奥の院で向き合った田口は、コーヒーと共ににっこり笑って口を開いた。
「年賀状書け」
「は?」
前振りを無視した田口の命令に、速水はぽかんと口を開けた。
田口は芝居がかった仕草で一口コーヒーを啜ると、やはり芝居がかった調子で大きく頷いた。
「うん、お前が年賀状なんて毎年書いてもいないことはよーっく知ってる、貰ったところでお年玉抽選クジの発表前には紛失する礼儀知らずだってことも重々承知だ、それでも今年は敢えて言う、年賀状書け。ほら、私が用意してやったから、とっとと書いてポストに突っ込んで来い、市内だからまだ元日に間に合う筈だ。解った?」
田口にしてはよく喋った方だ。
速水の前には、虎のイラスト入りの五枚セットで市販されている年賀状が突き出されていた。
唖然として田口の長口舌を聞いていた速水だったが、「解った?」と言われて首を傾げた。
「……お前の言いたいことは解ったが、どうしてお前がそんなことを言い出したかが解らん」
重々承知、と田口が言ったように、速水は毎年ろくろく年賀状など書いていない。貰う一方だ。
田口だって今までそれで何も言わなかったのが、今年になってどうして急に、こんな居丈高に書けと言うのか、そこが解らなかった。
田口はコーヒーを一口啜って喉を潤すと、真っ直ぐに速水を見据えて口を開いた。
「祐輝がお前宛に年賀状を書いている」
田口の息子、可愛い盛りの三歳児。
速水も可愛がっている子供が、自分宛てに年賀状を書いていると聞いて、当然ながら速水の口元は綻んだ。
田口もようやく表情を緩め、苦笑めいた笑みを浮かべた。
「返事が来ないのは可哀想だから、このくらいの根回しはさせてもらうよ。田口祐輝様、で出してくれると喜ぶと思う。ついでに、祐輝が読めるようにひらがなで頼むね」
世間ではこういうのも親馬鹿と言うのだろう。
ちらっとそう思ったが、田口が息子に向ける愛情のカタチが実に微笑ましく思えて、速水は笑った。
「解った、必ず書く」
「うん」
速水の言葉に田口も満足したように笑った。
田口の笑顔を見ながら、二枚、必ず書こうと速水は心に決める。
一枚はひらがな多め、田口祐輝様宛に。
もう一枚は、その母親宛に。
「年賀状だから、熱烈な口説き文句は書けないけどなぁ」
極小さく呟いた速水に、田口は不思議そうに首を傾げたのだった。
珍しいことに、田口の方から不定愁訴外来にお呼びがかかった。
お前の暇な時でいい但し今日中に、という忙しない御下命だ。
愚痴外来奥の院で向き合った田口は、コーヒーと共ににっこり笑って口を開いた。
「年賀状書け」
「は?」
前振りを無視した田口の命令に、速水はぽかんと口を開けた。
田口は芝居がかった仕草で一口コーヒーを啜ると、やはり芝居がかった調子で大きく頷いた。
「うん、お前が年賀状なんて毎年書いてもいないことはよーっく知ってる、貰ったところでお年玉抽選クジの発表前には紛失する礼儀知らずだってことも重々承知だ、それでも今年は敢えて言う、年賀状書け。ほら、私が用意してやったから、とっとと書いてポストに突っ込んで来い、市内だからまだ元日に間に合う筈だ。解った?」
田口にしてはよく喋った方だ。
速水の前には、虎のイラスト入りの五枚セットで市販されている年賀状が突き出されていた。
唖然として田口の長口舌を聞いていた速水だったが、「解った?」と言われて首を傾げた。
「……お前の言いたいことは解ったが、どうしてお前がそんなことを言い出したかが解らん」
重々承知、と田口が言ったように、速水は毎年ろくろく年賀状など書いていない。貰う一方だ。
田口だって今までそれで何も言わなかったのが、今年になってどうして急に、こんな居丈高に書けと言うのか、そこが解らなかった。
田口はコーヒーを一口啜って喉を潤すと、真っ直ぐに速水を見据えて口を開いた。
「祐輝がお前宛に年賀状を書いている」
田口の息子、可愛い盛りの三歳児。
速水も可愛がっている子供が、自分宛てに年賀状を書いていると聞いて、当然ながら速水の口元は綻んだ。
田口もようやく表情を緩め、苦笑めいた笑みを浮かべた。
「返事が来ないのは可哀想だから、このくらいの根回しはさせてもらうよ。田口祐輝様、で出してくれると喜ぶと思う。ついでに、祐輝が読めるようにひらがなで頼むね」
世間ではこういうのも親馬鹿と言うのだろう。
ちらっとそう思ったが、田口が息子に向ける愛情のカタチが実に微笑ましく思えて、速水は笑った。
「解った、必ず書く」
「うん」
速水の言葉に田口も満足したように笑った。
田口の笑顔を見ながら、二枚、必ず書こうと速水は心に決める。
一枚はひらがな多め、田口祐輝様宛に。
もう一枚は、その母親宛に。
「年賀状だから、熱烈な口説き文句は書けないけどなぁ」
極小さく呟いた速水に、田口は不思議そうに首を傾げたのだった。
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COMMENT
うひゃあ。
これまた、コアなところを拾っていただいて(笑)
遅ればせながら、新年のご挨拶をさせていただこうと思って参上いたしました。
昨年中は、ほんとうに。ほんとうにいろいろとお世話になりました。
たっくさんリクエストにも応えていただいて。幸せ者ってわたしのことだなと思ってます!
今年も呆れずに構ってやってくださいまし❤
今年一年が、霧島さんにとって充実した素敵な一年になりますよう、お祈り申し上げます(^^)
では、また♪
遅ればせながら、新年のご挨拶をさせていただこうと思って参上いたしました。
昨年中は、ほんとうに。ほんとうにいろいろとお世話になりました。
たっくさんリクエストにも応えていただいて。幸せ者ってわたしのことだなと思ってます!
今年も呆れずに構ってやってくださいまし❤
今年一年が、霧島さんにとって充実した素敵な一年になりますよう、お祈り申し上げます(^^)
では、また♪
Re:うひゃあ。
明けましておめでとうございます! 今年もどうぞ宜しくデス。
霧島がなゆた様に謝らなきゃならないことって、こういうトコだと思うのですが。勝手にいろいろすみませんです、ハイ。
子供のために男を脅迫しにかかる公子先生はどうかと思います。でも結局、お坊ちゃんが書いてたのは誰宛だったのでしょう?
それでは、今年もお互い盛り上がって参りましょう!
こちらこそどうぞ宜しくお願い致します。
霧島がなゆた様に謝らなきゃならないことって、こういうトコだと思うのですが。勝手にいろいろすみませんです、ハイ。
子供のために男を脅迫しにかかる公子先生はどうかと思います。でも結局、お坊ちゃんが書いてたのは誰宛だったのでしょう?
それでは、今年もお互い盛り上がって参りましょう!
こちらこそどうぞ宜しくお願い致します。