12月企画、初さまからのリクエストです。
初さま、企画参加有難う御座いました!
リク内容は「ラヴィアンローズでX'masプレゼントの話」ということでした。
タイトルそのまま、双子たちの欲しがったものです。フランス語が解る方には大いにネタバレです、すみません。
これだけのために語学の本を漁った。
ここで大切なお知らせを一つ。
ラヴィアンローズシリーズは、基本夢オチです。
もう何本かシリーズ書いてるのでお分かりかと思いますが、念の為。
そういや、これでラヴィアンローズシリーズって何本目だろ?
また別カテゴリ作った方がいいかもしれないな。
それではどうぞです。
そういえば、オリキャラの幼稚園の先生の名前は初さまのHNを弄りました……けど、読み方って「ハツ」様で合ってます? 間違ってたら直しますので、ご一報下さいませ。
初さま、企画参加有難う御座いました!
リク内容は「ラヴィアンローズでX'masプレゼントの話」ということでした。
タイトルそのまま、双子たちの欲しがったものです。フランス語が解る方には大いにネタバレです、すみません。
これだけのために語学の本を漁った。
ここで大切なお知らせを一つ。
ラヴィアンローズシリーズは、基本夢オチです。
もう何本かシリーズ書いてるのでお分かりかと思いますが、念の為。
そういや、これでラヴィアンローズシリーズって何本目だろ?
また別カテゴリ作った方がいいかもしれないな。
それではどうぞです。
そういえば、オリキャラの幼稚園の先生の名前は初さまのHNを弄りました……けど、読み方って「ハツ」様で合ってます? 間違ってたら直しますので、ご一報下さいませ。
十二月の幼稚園教諭は密命を帯びている。
子供たちがクリスマスに欲しがるものをこっそり聞き出し、保護者に耳打ちするという使命だ。
これがなかなか難しく、うっかり「サンタさんに何をお願いするのかな?」などと聞けば、サンタ肯定派とサンタ否定派の間で闘争が巻き起こったりする。
ここ、東城大学教育学部附属幼稚園でも、密かな任務が遂行されようとしていた。
「じゃあねえ、今日のお絵描きはぁ……クリスマスに欲しいものにしようか」
「「「はぁいっ!」」」
子供たちの元気な声に、東城大学教育学部附属幼稚園教諭・歌波(うたは)は満足げに頷いた。
我ながらいいお題だと歌波は思う。
直接、「サンタさんに何をお願いするのか、先生にも教えて?」はダメだ。子供たちは内緒にしたがる。
そもそも「サンタさん」がNGワードであることを、歌波は就職最初の年のクリスマスに先輩から教わった。
サンタさんへのお手紙は特別なので見せたがらない子供が多いが、絵で描くだけなら子供たちの心の垣根も低いらしい。
「わぁ、これ新幹線? カッコいいねえ」
「違うよ――700系だよ――っ」
「わんちゃんだ。犬欲しいの?」
「うんっ。可愛いのがいいのっ」
一心に手を動かす子供たちの間を回りながら、時々歌波は声をかけていった。
子供たちは実に好き勝手、楽しそうに絵を描いている。
親御さんは大変だろうなぁと思う絵もあって、他人事ながら心配になる歌波だった。
そんな中、二人そっくりの子供が並んで絵を描いている。
絵の中身も同じようなものだったので、歌波は二人の間から覗きこんだ。
赤い服を着た女の子と、黄色い服を着た女の子が、黒い小さな子供を間に挟んで三人で手を繋いでいる絵だ。
「晃子ちゃんと、公子ちゃんと、お人形かな?」
双子の、速水晃子ちゃんと速水公子ちゃんだ。
東城大附属幼稚園はクラス数が少ないので、双子でも同じ組になる。
二人が自分の絵を描くと、必ずもう一人を入れてくるので、赤と黄色の女の子はすぐ解ったのだ。
黒い子供を指差して歌波が尋ねると、二人は揃って首を横に振った。
「うたは先生違うよ――っ」
「これはねえ、おとうとなのっ」
「お、弟?」
歌波はつい、来たよ、と思った。
子供が欲しがるもので、親が最高に困るもの。兄弟関係だ。
時々二人で迎えに来る速水夫婦に、歌波は心の中でエールを送る。
傍から見ても仲睦まじい二人だから、無理ではないとは思うが。
ちょっと遠い目をした歌波に気付かず、二人は自分たちがどうして弟が欲しくなったのかを力説しだした。
「しゅーちゃんにね、今度弟が出来るんだって!」
「いっしょに遊ぶんだって、しゅーちゃん言ってるの」
「清川のおじちゃんは、弟は何でも言うこときくからかわいいって言ってた!」
「だから、弟欲しいっ!」
双子はそう言うが、何だかとても間違っているものが混ざっている。
清川のおじちゃんの弟はさぞ苦労しただろう。
しかし幼稚園教諭として、子供の夢を砕くような発言が出来る筈がない。
歌波はにっこり笑って、二人を等分に見ながら言った。
「弟、貰えるといいね」
「「うんっ!」」
双子は揃って元気に頷く。
隣りのテーブルに移動しながら、そういえば弟は「貰う」ものじゃないな、と歌波は思った。
「……だって」
「…………難しいな、そりゃ。今年は無理だし」
子供たちが寝付いた後の、速水家のリビングだ。
幼稚園の担任教諭から聞いた話を田口が披露すると、速水も少し考え込んだ。
子供のクリスマスプレゼントに頭を悩ませるのは、たとえジェネラルと呼ばれる男でも同じである。
一朝一夕では用意出来そうにないものに、田口も溜息を吐いてコーヒーを一口啜った。
「息子か……悪くは無いんだけどなぁ」
速水はそう呟いて、悪戯っぽい笑みとともに田口を見る。
田口はソファの上で小さく身動いだ。
そんな田口を逃がさないように、速水は素早く手を伸ばす。
取り上げられたマグカップを追って田口が手を伸ばすと、速水は田口のその手を捕まえてしまった。
「も一人子供がいてもいいよな」
「そう、か?」
「ああ。息子ならそうだな、一(はじめ)とか平(たいら)なんてどうだ?」
どうだ、と言いながら、速水は田口をソファに押し倒す。
喉元にキスを受けながら田口は小さく笑った。
ソファの長さに余ってしまう互いの足が、厭らしく絡み合う。
「いっそ一平(いっぺい)とか?」
「ああ、それもいいな」
田口の提案に速水は笑い、小さなキスを田口の唇に落とした。
田口が速水の首に腕を回すと、今度はたっぷりと長いキスをくれる。
舌を絡め、息を継ぎながら、長い長いキスを。
濡れる音が刺激になって、男の欲が萌し始める。
「ぅふっ…………んんっ、ぁっ」
「なあ」
キスの距離はそのまま、速水は田口の唇の上で囁いた。
「子作り、しようぜ」
そのセリフに思わず笑いそうになった田口だったが、速水に唇を塞がれて声にはならなかった。
「だからって何で俺が朝から襲われなきゃならないんだっ?!」
「るっせえ! これからがいいトコだったのに…………っ!」
「お前の夢にまで責任持てるかっ!!」
出勤した途端に愚痴外来のソファに押し倒された田口は、朝から大声を上げる羽目になった。
一方、頭の中が煮え繰り返っている速水は聞く耳など持たない。
セーターの下に入り込んでくる手を何とか振り払いながら、藤原看護師でも救急車のサイレンでも、何でもいいから速水を止めてくれるものの出現を田口は願ったのだった。
子供たちがクリスマスに欲しがるものをこっそり聞き出し、保護者に耳打ちするという使命だ。
これがなかなか難しく、うっかり「サンタさんに何をお願いするのかな?」などと聞けば、サンタ肯定派とサンタ否定派の間で闘争が巻き起こったりする。
ここ、東城大学教育学部附属幼稚園でも、密かな任務が遂行されようとしていた。
「じゃあねえ、今日のお絵描きはぁ……クリスマスに欲しいものにしようか」
「「「はぁいっ!」」」
子供たちの元気な声に、東城大学教育学部附属幼稚園教諭・歌波(うたは)は満足げに頷いた。
我ながらいいお題だと歌波は思う。
直接、「サンタさんに何をお願いするのか、先生にも教えて?」はダメだ。子供たちは内緒にしたがる。
そもそも「サンタさん」がNGワードであることを、歌波は就職最初の年のクリスマスに先輩から教わった。
サンタさんへのお手紙は特別なので見せたがらない子供が多いが、絵で描くだけなら子供たちの心の垣根も低いらしい。
「わぁ、これ新幹線? カッコいいねえ」
「違うよ――700系だよ――っ」
「わんちゃんだ。犬欲しいの?」
「うんっ。可愛いのがいいのっ」
一心に手を動かす子供たちの間を回りながら、時々歌波は声をかけていった。
子供たちは実に好き勝手、楽しそうに絵を描いている。
親御さんは大変だろうなぁと思う絵もあって、他人事ながら心配になる歌波だった。
そんな中、二人そっくりの子供が並んで絵を描いている。
絵の中身も同じようなものだったので、歌波は二人の間から覗きこんだ。
赤い服を着た女の子と、黄色い服を着た女の子が、黒い小さな子供を間に挟んで三人で手を繋いでいる絵だ。
「晃子ちゃんと、公子ちゃんと、お人形かな?」
双子の、速水晃子ちゃんと速水公子ちゃんだ。
東城大附属幼稚園はクラス数が少ないので、双子でも同じ組になる。
二人が自分の絵を描くと、必ずもう一人を入れてくるので、赤と黄色の女の子はすぐ解ったのだ。
黒い子供を指差して歌波が尋ねると、二人は揃って首を横に振った。
「うたは先生違うよ――っ」
「これはねえ、おとうとなのっ」
「お、弟?」
歌波はつい、来たよ、と思った。
子供が欲しがるもので、親が最高に困るもの。兄弟関係だ。
時々二人で迎えに来る速水夫婦に、歌波は心の中でエールを送る。
傍から見ても仲睦まじい二人だから、無理ではないとは思うが。
ちょっと遠い目をした歌波に気付かず、二人は自分たちがどうして弟が欲しくなったのかを力説しだした。
「しゅーちゃんにね、今度弟が出来るんだって!」
「いっしょに遊ぶんだって、しゅーちゃん言ってるの」
「清川のおじちゃんは、弟は何でも言うこときくからかわいいって言ってた!」
「だから、弟欲しいっ!」
双子はそう言うが、何だかとても間違っているものが混ざっている。
清川のおじちゃんの弟はさぞ苦労しただろう。
しかし幼稚園教諭として、子供の夢を砕くような発言が出来る筈がない。
歌波はにっこり笑って、二人を等分に見ながら言った。
「弟、貰えるといいね」
「「うんっ!」」
双子は揃って元気に頷く。
隣りのテーブルに移動しながら、そういえば弟は「貰う」ものじゃないな、と歌波は思った。
「……だって」
「…………難しいな、そりゃ。今年は無理だし」
子供たちが寝付いた後の、速水家のリビングだ。
幼稚園の担任教諭から聞いた話を田口が披露すると、速水も少し考え込んだ。
子供のクリスマスプレゼントに頭を悩ませるのは、たとえジェネラルと呼ばれる男でも同じである。
一朝一夕では用意出来そうにないものに、田口も溜息を吐いてコーヒーを一口啜った。
「息子か……悪くは無いんだけどなぁ」
速水はそう呟いて、悪戯っぽい笑みとともに田口を見る。
田口はソファの上で小さく身動いだ。
そんな田口を逃がさないように、速水は素早く手を伸ばす。
取り上げられたマグカップを追って田口が手を伸ばすと、速水は田口のその手を捕まえてしまった。
「も一人子供がいてもいいよな」
「そう、か?」
「ああ。息子ならそうだな、一(はじめ)とか平(たいら)なんてどうだ?」
どうだ、と言いながら、速水は田口をソファに押し倒す。
喉元にキスを受けながら田口は小さく笑った。
ソファの長さに余ってしまう互いの足が、厭らしく絡み合う。
「いっそ一平(いっぺい)とか?」
「ああ、それもいいな」
田口の提案に速水は笑い、小さなキスを田口の唇に落とした。
田口が速水の首に腕を回すと、今度はたっぷりと長いキスをくれる。
舌を絡め、息を継ぎながら、長い長いキスを。
濡れる音が刺激になって、男の欲が萌し始める。
「ぅふっ…………んんっ、ぁっ」
「なあ」
キスの距離はそのまま、速水は田口の唇の上で囁いた。
「子作り、しようぜ」
そのセリフに思わず笑いそうになった田口だったが、速水に唇を塞がれて声にはならなかった。
「だからって何で俺が朝から襲われなきゃならないんだっ?!」
「るっせえ! これからがいいトコだったのに…………っ!」
「お前の夢にまで責任持てるかっ!!」
出勤した途端に愚痴外来のソファに押し倒された田口は、朝から大声を上げる羽目になった。
一方、頭の中が煮え繰り返っている速水は聞く耳など持たない。
セーターの下に入り込んでくる手を何とか振り払いながら、藤原看護師でも救急車のサイレンでも、何でもいいから速水を止めてくれるものの出現を田口は願ったのだった。
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COMMENT
ありがとうございます
あ~~!本当にリクエストさせていただいてよかった~と幸せに浸っております。
かわいいなぁ。。。双子ちゃん達。
もちろん夢落ちわかっておりますとも!それがまたいいのです。
将軍のばかっぷり(?)がたまりません。
名前まで使っていただいてありがとうございます。
かわいいなぁ。。。双子ちゃん達。
もちろん夢落ちわかっておりますとも!それがまたいいのです。
将軍のばかっぷり(?)がたまりません。
名前まで使っていただいてありがとうございます。
Re:ありがとうございます
いらっしゃいませ。コメント有難う御座います。
ゴ、ゴメンなさいっ!
リクエストしたご本人にはどれだけのリク内容をスルーしてるか、丸解りですよね……でもこのカタチが一番まとまりよかったんですぅ。
>夢オチ
すンごくいいとこだったらしいですよっ。
自宅ならまだしも、夜勤の仮眠中にこんな夢見てたら、ちょっと引くかなぁ……。
キリ番の方もありましたね。そちらも思いついた頃で結構ですので、是非どうぞです。ではではっ。
ゴ、ゴメンなさいっ!
リクエストしたご本人にはどれだけのリク内容をスルーしてるか、丸解りですよね……でもこのカタチが一番まとまりよかったんですぅ。
>夢オチ
すンごくいいとこだったらしいですよっ。
自宅ならまだしも、夜勤の仮眠中にこんな夢見てたら、ちょっと引くかなぁ……。
キリ番の方もありましたね。そちらも思いついた頃で結構ですので、是非どうぞです。ではではっ。