忍者ブログ
こちらは、愚痴外来シリーズの妄想文を展開するブログです。 行灯先生最愛、将軍独り勝ち傾向です。 どうぞお立ち寄り下さいませ。
[401]  [400]  [399]  [398]  [397]  [396]  [394]  [395]  [393]  [392]  [391
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ルール違反に、15日の記念日モノ二つ目です。
理由は簡単、霧島が栃木県民だからです。贔屓、させて下さい。

霧島の小中学校時代、県民の日は休日ではありませんでした。
寧ろ悪しき学校行事「写生大会の日」。
学校で式典やって、校外に写生しに出かけるのですが、絵心がゼロ以下の霧島にとっては忌むべき行事でした。
ちなみに運動神経も標準以下だったので、運動会も嫌いです。
しかし、県民の歌は好きでした。
文語調の歌詞で、行進曲風のかっちりした曲調です。


県民の日シリーズのルールとしてお土産銘菓を登場させるところですが、地元なだけに却って悩みます。
それと霧島、県南の方の土産には詳しくないです。
今回登場させたのは我が家のお気に入り+ウケ狙いですが、それ以外にも

・古印最中
・大麦バームクーヘン
・左甚五郎煎餅
・とちのはサブレ

あたりが手土産向きなんじゃないのかな?
ちなみに以下はマイナーなお気に入り。自宅茶菓子用。

・朝日屋の揚げもち
・湯沢屋の酒まんじゅう
・武平饅頭

栃木県にお寄りの際は、ちょっと探してみて下さい。

「お待たせしました。責任者の田口公平です」

藤原のコーヒーと同時に、田口が奥の院から出てきた。
累花は慌てて立ち上がって、ぴょこんと頭を下げる。

「井倉累花です。今日は遅れてしまってすみませんでした」
「電車の事情じゃ仕方ないですよ」

田口は笑って言うと、手振りで累花に再度椅子を勧めた。
累花は一つ頷いて椅子に腰を下ろす。
コーヒーの香りが鼻先を擽った。

「井倉さんから水羊羹を頂いたんですよ、先生。冷蔵庫に冷やしてありますので」
「へえ……夏らしいですね。有り難う御座います」

藤原がさり気ない口調で田口に告げる。
田口が微笑と共に礼を言った。
照れる、かなり照れる。
累花は照れ隠しに手を振った。

「えっと、私が好きなものを持ってきただけなので、お口に合うか解らないんですけど。よかったら食べて下さいっ」

累花が渡したのは鬼平(きびら)の水羊羹だ。
さらっとした口当たりで個人的に大層気に入っているのだが、自分の味覚と他人の味覚が同じなワケがない。
そこを断ると、藤原が悪戯っぽく笑った。

「大丈夫ですよ。田口先生は何でも美味しく召し上がれる方ですもの」
「…………え、っと」

誉め言葉、なのだろうか。
ちょっと違うような気もするが。
累花が反応に困っていると、田口が不満そうな声を出した。

「それ、誉めてませんよね?」
「そんなことありませんよ」

藤原はさらりと流す。
やはり、何とかの功には敵わない。
「何とか」を口に出すのは、怖くてとても出来ない累花だったが。

「あ、じゃあコレも。やっぱり栃木だし、って」

何でも大丈夫、というなら興味本位で用意したモノを出してみる。
こちらは自分でも食べたことがないので、美味いかどうかも解らない。
そのパッケージを見て、田口も藤原も驚きの表情を見せた。

「餃子煎餅…………」
「ああ、宇都宮は有名でしたわね」

菓子にするには際物だ。要はウケ狙いである。
田口と藤原が同時に吹き出した。
期待通りにウケてくれたので、累花は満足して一つ頷いたのだった。
PR
back
COMMENT
name
title
text
color   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
mail
URL
pass
secret
TRACKBACK
TrackbackURL:
PREV ←  HOME  → NEXT
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
最新コメント
[04/04 トワ]
[04/03 武那しめじ]
[03/12 名無し]
[01/04 みなみ]
[12/16 武那しめじ]
リンク
倉庫サイトと素敵同盟さま
プロフィール
腐れ管理人、霧島です。
趣味は図書館通いと立ち読み。
レンタルで映画DVD視聴。
モットーは「とりあえず」。
ブログ内検索
バーコード
最新トラックバック
Copyright (C) 2025 M-Rainbow All Rights Reserved.

Photo by (c)Tomo.Yun   TemplateDesign by kaie
忍者ブログ [PR]