12日です。5分の2をクリアです。
それでは今日の記念日参りましょう。
宮城県民防災の日/恋人の日/バザーの日
になります。
チョイスは当然ながら恋人の日になりました。
由来はブラジルの記念日で、写真立てや額縁を贈る習慣から、額縁協会だかが導入しだした日だとか。
これさぁ……「額縁の日」だったら絶対流行らなかったよね。
ネーミングセンスの勝利!
なので、とってつけたように写真立てを突っ込んでみたってワケさ。
それではどうぞ。
それでは今日の記念日参りましょう。
宮城県民防災の日/恋人の日/バザーの日
になります。
チョイスは当然ながら恋人の日になりました。
由来はブラジルの記念日で、写真立てや額縁を贈る習慣から、額縁協会だかが導入しだした日だとか。
これさぁ……「額縁の日」だったら絶対流行らなかったよね。
ネーミングセンスの勝利!
なので、とってつけたように写真立てを突っ込んでみたってワケさ。
それではどうぞ。
「なあ、写真送れよ。お前の写真」
現在、速水と田口は遠距離恋愛を強いられていた。
強いられる、というのは語弊があるかもしれない。
遠距離に陥った原因は速水にあり、田口にあるのだから。
マメに電話はしていたが、写真が欲しいという速水の気持ちは、凡その人には解って貰えるだろう。
『写真って、何で?』
「夜のオカ、」
『切るぞ』
「冗談だって!」
下品な冗談を口にしかけた速水だったが、田口は冷ややかな声で応じた。
ここで切られたら、暫く電話に出て貰えなくなる。
それが解っている速水は焦って撤回した。
田口が溜息混じりながら、電話の向こうに留まってくれた。
「飾るに決まってるだろ。写メでいいから送れよ」
『写メ…………ヤだ! 冗談じゃない、そんな恥ずかしいの』
「恥ずかしいか?」
『当たり前だろ、自分で自分にケータイ構えるのか?』
携帯電話のカメラ機能で十分だ、と難易度の低さを速水はアピールした。
だが、それでも田口に却下される。
確かに、自分で自分にカメラを構えるのは気恥ずかしいものがある。
田口の性格なら仕方ないところだと、速水は思った。
『…………そのうちそっち行くから。その時一緒に撮ろう?』
少しばかり躊躇った後、田口はそんな提案をした。
まったく、速水を喜ばせるのが巧い。
くすぐったい嬉しさを吐息に乗せ、速水は電話口に囁いた。
「ああ、待ってる」
恋人同士の写真を飾るに相応しい、フレームを用意して。
現在、速水と田口は遠距離恋愛を強いられていた。
強いられる、というのは語弊があるかもしれない。
遠距離に陥った原因は速水にあり、田口にあるのだから。
マメに電話はしていたが、写真が欲しいという速水の気持ちは、凡その人には解って貰えるだろう。
『写真って、何で?』
「夜のオカ、」
『切るぞ』
「冗談だって!」
下品な冗談を口にしかけた速水だったが、田口は冷ややかな声で応じた。
ここで切られたら、暫く電話に出て貰えなくなる。
それが解っている速水は焦って撤回した。
田口が溜息混じりながら、電話の向こうに留まってくれた。
「飾るに決まってるだろ。写メでいいから送れよ」
『写メ…………ヤだ! 冗談じゃない、そんな恥ずかしいの』
「恥ずかしいか?」
『当たり前だろ、自分で自分にケータイ構えるのか?』
携帯電話のカメラ機能で十分だ、と難易度の低さを速水はアピールした。
だが、それでも田口に却下される。
確かに、自分で自分にカメラを構えるのは気恥ずかしいものがある。
田口の性格なら仕方ないところだと、速水は思った。
『…………そのうちそっち行くから。その時一緒に撮ろう?』
少しばかり躊躇った後、田口はそんな提案をした。
まったく、速水を喜ばせるのが巧い。
くすぐったい嬉しさを吐息に乗せ、速水は電話口に囁いた。
「ああ、待ってる」
恋人同士の写真を飾るに相応しい、フレームを用意して。
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