梅酒の日

今日で3分の1をクリアです。順調順調♪
あ、49000hit有り難う御座います。
50000までもう少し！
それでは本日10日の記念日です。


時の記念日/梅酒の日/路面電車の日/無糖茶飲料の日/夢の日/ミルクキャラメルの日/商工会の日/緑豆の日/無添加の日

時の記念日は去年やっているので却下。
夢の日は「夢(=6)中(=10)」の語呂合わせだろうです。
地雷原です。彼女なら自家製梅酒を作りそうな気がする。
話の都合により、地雷原がどんどん多趣味になっております。

「よいしょ」

ごとん、という重い音と共に、藤原は机の上に荷物を置いた。
田口は首を傾げて藤原に尋ねた。

「何ですか？」
「梅酒です。今年も作りましたので、田口先生にもお裾分け」
「あ、いつも有り難う御座います」

田口は表情を綻ばせて、藤原から瓶を受け取った。
元はウィスキーが入っていた瓶に、琥珀色の酒が七分目まで入っている。
東城大病院広しと言えど、堂々とアルコールを置いているのは、ここ不定愁訴外来だけだろう。

「今年の出来は如何ですか？」
「春が寒かったでしょう？　梅の実が遅かったわね。ちょっとお砂糖多いかもしれないわ」
「楽しみです」

笑って瓶を撫でる田口に、藤原は悪戯めいた笑みを浮かべた。

「病院内では呑み過ぎないようにして下さいね」

呑むな、と言わないところが可笑しい。
田口も笑みを返し、一つ頷いたのだった。