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こちらは、愚痴外来シリーズの妄想文を展開するブログです。 行灯先生最愛、将軍独り勝ち傾向です。 どうぞお立ち寄り下さいませ。
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17日の記念日です。

砂漠化および干ばつと闘う世界デー/おまわりさんの日

になります。
最初の一つは国連関係です。
おまわりさんの日というからには、やはり犬猫コンビでしょう。
猟犬は、「おまわりさん」というには偉すぎる気もしますがね。

「平和だなぁ」

桜宮署で玉村は長閑な息を吐いた。
平和である。
警察であるから、全く事件事故がないというのは有り得ない。
だが、それも交通事故や万引き、空き巣といったレベルだ。
コンビナートが火を噴いたり、バラバラ死体が発見されたり、密室殺人が起こったり、というワケではない。

「ホント平和だ」

そして何より、傍迷惑な人がいない。
キャリアと権力と、明晰な頭脳と、よく回る舌を以て、桜宮署を引っ掻き回す人がいない。
彼のいない桜宮市は平和そのものだ。
彼がいるから桜宮に事件が起こったのだ、と本末転倒な事まで考える。
大きなあくびが玉村の口から零れた。
と。

「ヒマそうだな」

からかうような声に顔を上げれば、先程思い出した人物が扉に凭れかかるように立っている。
顔と頭のいい、疫病神。
警察庁の加納警視正は、玉村の顔を見てニヤリと笑った。

「嬉しいねぇ、そんなに喜んでくれるなんて」

喜んでない、喜んでない。
両手と首を盛んに横に振ったが、加納も解っていて言っているのだ。
どれほど玉村が否定しても無駄である。
ニヤリ、と性質の悪い笑みを見せた加納は、大きく三歩で玉村に近付くと、椅子に座っていた玉村の襟を掴んであっさり引っ張り上げた。

「ヒマなら付き合え」
「ど、何処ですか?!」

玉村の返事を聞く前から加納は既に歩き出している。
横歩きに引き摺られながら、玉村は加納に尋ねた。

「久々だから、挨拶回りでもするか。まずは東城大か?」

東城大と言えば、行先は不定愁訴外来だ。
温和な責任者にかかる迷惑を考えて、玉村は心の中で手を合わせて詫びたのだった。
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