桃色注意報発令中
それでは5月の企画に参りたいと思います。
題して「皐月爽やか企画・学生時代強化月間」です。
同じ5月でも去年はシリアスだったのに……如何に企画タイトルが出まかせかというところ。
とは言え、ネタ候補が現時点で一つしかありませんので、こっそり「こんなのどうよ?」って呟いてみて下さい。何か出来上がるかもしれません。
いきなり桃色注意報です。
100質の83番目に、「鍵のかからない学生会館でヤったのが一番スリリングだったかも」みたいなのがあるのですが、前々からコレ書こうと思っていたのです。
こんなのを長い間温めておく、というのもどうかしていると思うが。
とにかくまずはやってみよう!
それでは5月の企画に参りたいと思います。
題して「皐月爽やか企画・学生時代強化月間」です。
同じ5月でも去年はシリアスだったのに……如何に企画タイトルが出まかせかというところ。
とは言え、ネタ候補が現時点で一つしかありませんので、こっそり「こんなのどうよ?」って呟いてみて下さい。何か出来上がるかもしれません。
いきなり桃色注意報です。
100質の83番目に、「鍵のかからない学生会館でヤったのが一番スリリングだったかも」みたいなのがあるのですが、前々からコレ書こうと思っていたのです。
こんなのを長い間温めておく、というのもどうかしていると思うが。
とにかくまずはやってみよう!
「へぇ、こんな風になってるのか」
東城会館の二階は、現在合宿仕様になっている。
足を踏み入れた田口は、珍しそうに中を見回した。
皺になったシーツがそのままの布団や、隅に乱暴に積んである荷物。
速水にしてみれば珍しくも何ともなかった。
剣道部は恒例の合宿中である。
しかし、合宿に全く縁の無い田口は、東城会館に足を踏み入れたこともなかった。
何となく見てみたいという話になり、何となく見に来てみたワケだ。
ちなみに現在、大学構内は立派に講義中であるが、田口にも速水にも後ろめたい気持ちなど皆無である。
「別に珍しいモンでもねえだろ」
「そうだけどさ。うーん、ムサ苦しい空間…………」
「野郎ばっかで寝泊まりしてんだから、当たり前だ」
布団は敷きっぱなしだし、此処で宴会もするので酒やつまみ類の匂いもする。
絶対に、畳にダニが沸く。
田口は逆に感心したような口調で呟いていた。
速水は呆れるばかりである。
「お前、何処で寝てんの?」
「ん? そっちの隅」
田口が訊くので、目線と顎で速水は自分が使用している布団を指した。
正しく理解した田口は速水の布団の上にどすんと腰を下ろした。
「うわ、ホントに固いな。座布団か?」
「だろ」
骨盤に響く衝撃に田口が声を上げる。
話のきっかけは、貸布団の固さに対する愚痴だったのだ。
己の主張を理解してもらえた速水は大きく頷いた。
「俺んチだって高い布団じゃないけど、これよりマシだよなぁ……」
田口の手が、縒れたシーツを撫でる。
その仕草にたちまち速水の頭は湧いた。
蹴り飛ばすように靴を脱ぎ、毛羽立った畳に膝を付く。
「む、ふぅっん…………っっ!!」
予告も無く仕掛けられた深いキスから、田口は頭を振って逃げようとした。
だが、速水が許す筈もない。
長身で圧し掛かり、体重をかけて押さえ込む。
布団の上に座っているのだ、押し倒したところで怪我もない。
「おま、なっ、んんっ」
「ヤりたくなった」
速水のセリフに田口は唖然とした顔をする。
ポカンと空いた口を唇で塞ぎ、舌を差し入れて田口の咥内を捏ね回した。
粘膜の擦れ合う音が耳について身体に響く。
キスで攻めながら、速水は田口のジーンズのボタンを外した。
下着の中に手を入れれば、生温かく湿った田口の雄に触れる。
「お前もその気になってんじゃん」
「あ、やめ………ぅうんっ」
ちょっと力を込めて擦れば、田口の身体は応えて跳ねる。
田口のジーンズを片足だけ脱がせ、奥の蕾を暴いた。
田口の雄から零れた先走りを指に纏わせ、固い口を暴いていく。
「ぅ、あ…………んんっ、うんっ、ゃぁ…………っ」
声を上げるのを嫌がった田口は、自分の手で口を塞いでいた。
それが少々面白くなくて、速水はぐるりと指を回しながら田口に囁く。
「声聞かせろよ」
「ひゃ、あぁんっ、だ、ここっ、ガッコぅ、んんっ」
田口の反論は喘ぎ交じりだ。
自分の声に驚いて、尚更ぎゅっと口に蓋をする。
「誰も来ねえって」
「んんっ」
速水が言っても、田口は首を横に振るばかりだ。
目尻に涙が滲んでいて、それはそれで非常にそそられる表情ではある。
速水は口の端でにやりと笑った。
田口は気付いていないだろう。
「じゃあ、我慢してろよ。何時まで保つかなっ」
田口の意地を壊すぐらいに喘がせればいいだけだ。
脱がせた方の脚を開いて、速水は田口の中へ自身を挿入した。
「ひ…………っぅんっっ!」
田口の喉の奥から引き攣った悲鳴が上がる。
その声が悦びの音に変わるよう、速水は腰を使い始めた。
「聞いて下さいよ、この人ってば合宿所に女連れ込んでんですよ――っ!」
合宿の間はほぼ毎日吞み会だ。
そして、清川志郎は酒癖が悪い。
酔っ払った新入りは、恐れ知らずにも主将に絡み出した。
下級生は速水の顔を伺って居心地悪そうに目を反らすが、同期や上級生は好奇心と呆れの目を速水に向けた。
「時間空いたから寝ようと思ったらサイアクっ。ヤってんだもん、ここで! てかあんた、どんだけ体力あんだよ」
「速水ぃ、ここは止めろよ…………」
「相手見たのか、清川?」
「見てないでーっす。見たのはこの人の半ケツだけでーっす」
「ぎゃははっ、サイアクっ」
酔っ払いのテンションはおかしい。
歴代の剣道部員もそうだったが、酔って暗くなるタイプというのが居たことがなく、場は無秩序に盛り上がっている。
「速水先輩のすーけべーっ」
「へーへー」
からかいの言葉を適当に受け流しながら、実は見られてたなんて田口には言えないなぁと、速水は他人事のように思った。
東城会館の二階は、現在合宿仕様になっている。
足を踏み入れた田口は、珍しそうに中を見回した。
皺になったシーツがそのままの布団や、隅に乱暴に積んである荷物。
速水にしてみれば珍しくも何ともなかった。
剣道部は恒例の合宿中である。
しかし、合宿に全く縁の無い田口は、東城会館に足を踏み入れたこともなかった。
何となく見てみたいという話になり、何となく見に来てみたワケだ。
ちなみに現在、大学構内は立派に講義中であるが、田口にも速水にも後ろめたい気持ちなど皆無である。
「別に珍しいモンでもねえだろ」
「そうだけどさ。うーん、ムサ苦しい空間…………」
「野郎ばっかで寝泊まりしてんだから、当たり前だ」
布団は敷きっぱなしだし、此処で宴会もするので酒やつまみ類の匂いもする。
絶対に、畳にダニが沸く。
田口は逆に感心したような口調で呟いていた。
速水は呆れるばかりである。
「お前、何処で寝てんの?」
「ん? そっちの隅」
田口が訊くので、目線と顎で速水は自分が使用している布団を指した。
正しく理解した田口は速水の布団の上にどすんと腰を下ろした。
「うわ、ホントに固いな。座布団か?」
「だろ」
骨盤に響く衝撃に田口が声を上げる。
話のきっかけは、貸布団の固さに対する愚痴だったのだ。
己の主張を理解してもらえた速水は大きく頷いた。
「俺んチだって高い布団じゃないけど、これよりマシだよなぁ……」
田口の手が、縒れたシーツを撫でる。
その仕草にたちまち速水の頭は湧いた。
蹴り飛ばすように靴を脱ぎ、毛羽立った畳に膝を付く。
「む、ふぅっん…………っっ!!」
予告も無く仕掛けられた深いキスから、田口は頭を振って逃げようとした。
だが、速水が許す筈もない。
長身で圧し掛かり、体重をかけて押さえ込む。
布団の上に座っているのだ、押し倒したところで怪我もない。
「おま、なっ、んんっ」
「ヤりたくなった」
速水のセリフに田口は唖然とした顔をする。
ポカンと空いた口を唇で塞ぎ、舌を差し入れて田口の咥内を捏ね回した。
粘膜の擦れ合う音が耳について身体に響く。
キスで攻めながら、速水は田口のジーンズのボタンを外した。
下着の中に手を入れれば、生温かく湿った田口の雄に触れる。
「お前もその気になってんじゃん」
「あ、やめ………ぅうんっ」
ちょっと力を込めて擦れば、田口の身体は応えて跳ねる。
田口のジーンズを片足だけ脱がせ、奥の蕾を暴いた。
田口の雄から零れた先走りを指に纏わせ、固い口を暴いていく。
「ぅ、あ…………んんっ、うんっ、ゃぁ…………っ」
声を上げるのを嫌がった田口は、自分の手で口を塞いでいた。
それが少々面白くなくて、速水はぐるりと指を回しながら田口に囁く。
「声聞かせろよ」
「ひゃ、あぁんっ、だ、ここっ、ガッコぅ、んんっ」
田口の反論は喘ぎ交じりだ。
自分の声に驚いて、尚更ぎゅっと口に蓋をする。
「誰も来ねえって」
「んんっ」
速水が言っても、田口は首を横に振るばかりだ。
目尻に涙が滲んでいて、それはそれで非常にそそられる表情ではある。
速水は口の端でにやりと笑った。
田口は気付いていないだろう。
「じゃあ、我慢してろよ。何時まで保つかなっ」
田口の意地を壊すぐらいに喘がせればいいだけだ。
脱がせた方の脚を開いて、速水は田口の中へ自身を挿入した。
「ひ…………っぅんっっ!」
田口の喉の奥から引き攣った悲鳴が上がる。
その声が悦びの音に変わるよう、速水は腰を使い始めた。
「聞いて下さいよ、この人ってば合宿所に女連れ込んでんですよ――っ!」
合宿の間はほぼ毎日吞み会だ。
そして、清川志郎は酒癖が悪い。
酔っ払った新入りは、恐れ知らずにも主将に絡み出した。
下級生は速水の顔を伺って居心地悪そうに目を反らすが、同期や上級生は好奇心と呆れの目を速水に向けた。
「時間空いたから寝ようと思ったらサイアクっ。ヤってんだもん、ここで! てかあんた、どんだけ体力あんだよ」
「速水ぃ、ここは止めろよ…………」
「相手見たのか、清川?」
「見てないでーっす。見たのはこの人の半ケツだけでーっす」
「ぎゃははっ、サイアクっ」
酔っ払いのテンションはおかしい。
歴代の剣道部員もそうだったが、酔って暗くなるタイプというのが居たことがなく、場は無秩序に盛り上がっている。
「速水先輩のすーけべーっ」
「へーへー」
からかいの言葉を適当に受け流しながら、実は見られてたなんて田口には言えないなぁと、速水は他人事のように思った。
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