企画です。久々にパラレルやろうと思います。
タイトルは「今からやれば間に合うだろ企画・早期ハロウィーン対策」です。
何だか最近、身も蓋も無くなってきた気がするなぁ。
「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」パロかもしれません。
「コープスブライド」といい、バートンアニメは秀逸だと思います。
しかし、ナイトメアの結末をよく覚えていないんだよ……。
まあ一カ月かけてダラダラやっていきますので、気長にお付き合い下さいませ。
後記:いつもと文体が違う上に、名前が出てこないので読みにくいかもしれません。
メルヘンだと思って下さい。
タイトルは「今からやれば間に合うだろ企画・早期ハロウィーン対策」です。
何だか最近、身も蓋も無くなってきた気がするなぁ。
「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」パロかもしれません。
「コープスブライド」といい、バートンアニメは秀逸だと思います。
しかし、ナイトメアの結末をよく覚えていないんだよ……。
まあ一カ月かけてダラダラやっていきますので、気長にお付き合い下さいませ。
後記:いつもと文体が違う上に、名前が出てこないので読みにくいかもしれません。
メルヘンだと思って下さい。
今ではない何時かの、此処ではない何処かの話です。
"カレンダーワールド"には、沢山の国がありました。
ニューイヤーの国、バレンタインの国、イースターの国、クリスマスの国。
そういった具合です。
その中の一つに、ハロウィーンの国がありました。
ハロウィーンの国には王様がいて、そして、王子様がいました。
ある日、ハロウィーンの国の王子様は、王様に呼び出されました。
「一体何でしょうか?」
王子様は立ったまま、胡散臭そうな眼で王様を見ました。
王様に向ける目とは思えませんが、別にいいのです。
何たってこの王様、腹黒狸という別名を取る程、食えない人なのですから。
王子様はいつもいつも、王様に面倒事を押し付けられています。
今日もきっと、そういうメンドくさい話なのでしょう。
「もうすぐハロウィーンですね」
「はあ」
王様はそう話を切り出しました。
王子様は取り敢えず頷いておきます。
ハロウィーンの国にとって、ハロウィーンは一番忙しい時期です。
かぼちゃやお菓子を出荷したり、仮装のアイディアを提案したりしています。中小企業のような仕事です。
そして何より、子供たちの行列に少し悪戯をして、子供たちに怖くて不思議な思いをさせなければなりません。
「それを君は何年サボってますか?」
「それは…………」
そうです。
王子様は大変な怠け者でサボリ魔だったので、ハロウィーンのお仕事もほとんどしていなかったのです。
何年、と王様に訊かれましたが、王子様は咄嗟に答えられません。
王子様は天井を見上げて考え込みました。
ハロウィーンの王様の部屋らしく、照明には蜘蛛が巣を張っています。
「…………二十年くらい?」
「そんなところだとは思いましたがね」
指を二本折って、王子様は呟きました。
つまり一本が十年ですね。
王様は呆れたように息を吐きます。
その王様の目がキラリと光りました。
「サボった分のツケを、一気に払っていただきましょう」
「うっ」
どんな無理難題を言い渡されるやら。
話を聞く前から、王子様は既に腰が引けています。
そんな王子様に、王様は一枚の紙を手渡したのでした。
"カレンダーワールド"には、沢山の国がありました。
ニューイヤーの国、バレンタインの国、イースターの国、クリスマスの国。
そういった具合です。
その中の一つに、ハロウィーンの国がありました。
ハロウィーンの国には王様がいて、そして、王子様がいました。
ある日、ハロウィーンの国の王子様は、王様に呼び出されました。
「一体何でしょうか?」
王子様は立ったまま、胡散臭そうな眼で王様を見ました。
王様に向ける目とは思えませんが、別にいいのです。
何たってこの王様、腹黒狸という別名を取る程、食えない人なのですから。
王子様はいつもいつも、王様に面倒事を押し付けられています。
今日もきっと、そういうメンドくさい話なのでしょう。
「もうすぐハロウィーンですね」
「はあ」
王様はそう話を切り出しました。
王子様は取り敢えず頷いておきます。
ハロウィーンの国にとって、ハロウィーンは一番忙しい時期です。
かぼちゃやお菓子を出荷したり、仮装のアイディアを提案したりしています。中小企業のような仕事です。
そして何より、子供たちの行列に少し悪戯をして、子供たちに怖くて不思議な思いをさせなければなりません。
「それを君は何年サボってますか?」
「それは…………」
そうです。
王子様は大変な怠け者でサボリ魔だったので、ハロウィーンのお仕事もほとんどしていなかったのです。
何年、と王様に訊かれましたが、王子様は咄嗟に答えられません。
王子様は天井を見上げて考え込みました。
ハロウィーンの王様の部屋らしく、照明には蜘蛛が巣を張っています。
「…………二十年くらい?」
「そんなところだとは思いましたがね」
指を二本折って、王子様は呟きました。
つまり一本が十年ですね。
王様は呆れたように息を吐きます。
その王様の目がキラリと光りました。
「サボった分のツケを、一気に払っていただきましょう」
「うっ」
どんな無理難題を言い渡されるやら。
話を聞く前から、王子様は既に腰が引けています。
そんな王子様に、王様は一枚の紙を手渡したのでした。
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