71111をヒットした、nano様のリクエストです。
nano様、ヒットおめでとう御座います&リクエスト有り難う御座います。
リクは「将軍行灯で甘いの」ということでした。
……最近、糖分のレベルが下がってきている気がします。
いちゃいちゃといいつつ大したことない、とか。
ダイエット中? いや、そんなことはない。
最初はスウィートライフシリーズで思い浮かんだネタをキリリクにしようかと思ったが、スウィートライフシリーズのリクが来た時用にキープしておいて、ネタだけ使うつもりです。
こういうことやるから、既に書いたような気がするのが二つも三つも出来上がるんだよ……。
あ、リクエスト受付企画にルール追加しておりますので、参加を目論んでいらっしゃる方は確認をお願いします。
つーか、いて下さい、参加者。
nano様、ヒットおめでとう御座います&リクエスト有り難う御座います。
リクは「将軍行灯で甘いの」ということでした。
……最近、糖分のレベルが下がってきている気がします。
いちゃいちゃといいつつ大したことない、とか。
ダイエット中? いや、そんなことはない。
最初はスウィートライフシリーズで思い浮かんだネタをキリリクにしようかと思ったが、スウィートライフシリーズのリクが来た時用にキープしておいて、ネタだけ使うつもりです。
こういうことやるから、既に書いたような気がするのが二つも三つも出来上がるんだよ……。
あ、リクエスト受付企画にルール追加しておりますので、参加を目論んでいらっしゃる方は確認をお願いします。
つーか、いて下さい、参加者。
いくら引き篭もり気味の昼行灯・田口でも、病棟内の仕事が皆無ではない。
極楽病棟から愚痴外来まで往復するのは手間だが、日常の書類関係のほとんどを愚痴外来のデスクに引っ越している以上、田口は1階と13階を行ったり来たりすることになる。
非常階段の上り下りが、ささやかな運動というワケだ。
そうして戻ってきた愚痴外来の中に闖入者を発見し、田口は軽く目を見開いた。
「また来たのか」
愚痴外来奥の院のソファで長身を横たえていたのは、オレンジ1階の速水だった。
速水が愚痴外来に来るのは珍しいことではない。
しかし、田口がいない時間に来て、その上既に寝入っているのは、珍しいと言えるかもしれなかった。
「…………長いな」
ソファに寝ている速水を見下ろして、思わず田口は呟いた。
人間に対して、長い、はおかしいかもしれない。
だが、咄嗟に思い浮かんだのはその単語だったのだ。
長身の速水はソファに余る。
膝から下はソファの肘掛からはみ出して、院内履きにしている運動靴の爪先が揺れていた。
木製の肘掛に頭を乗せているが、首が痛くなりはしないかと思う。
背もたれ側の左腕が上に突き出していて、それも窮屈そうだった。
と、その腕が動いた。
「わっ」
左腕が正確に田口の腕を掴まえる。
そのまま、ソファ越しに引かれて田口は前屈みになった。
腹がソファの背に圧迫されて、気持ちが悪くなる。
「掴まえた」
寝起きとは思えない俊敏な動作で田口を捕獲した速水は、田口の苦しい体勢など気にも留めず、ニヤリと笑った。
当然ながら、田口は顔を顰めて返す。
「何時から起きてたんだよ?」
「お前が戻ってきた時から。長いって何だよ」
「…………寝たフリなんて、子供っぽい真似するなよ」
田口の独り言がお気に召さなかったらしく、速水はニヤニヤ笑いながら文句を付けてくる。
勝手に侵入しておきながらの言い草に、田口の方も文句を返した。
吃驚させられた事への恨み言も込みだ。
田口の言葉に、速水はますますニヤニヤと笑う。
「寝たフリしてたらキスでもしてくれないかなぁと思ってよ。あんまりお前が動かないから、待ち草臥れたんだ」
それで、捕獲行動に出たというワケか。
全く考えていなかったことを言われ、田口としては呆れる以外無い。
依然として苦しい体勢のまま、田口は溜息を吐いた。
絶対に田口の苦しさなど解っていない速水は、
「で、おはようのキスはくれないのか?」
などと能天気な催促を寄越す。
緩く腕を引っ張られて、田口は更に前屈みになった。
最早、ソファの背に乗り上げている状態で、前に転がり落ちるかどうかギリギリのバランスである。
その難しい体勢で、田口は速水にキスをした。
速水の表情に不満が浮かぶ。
「何でデコチュウなんだよ?」
「届かないから」
簡単明瞭に言って、田口は速水の腕を解いた。
そのままソファを回って、速水の顔を覗き込むように膝を付く。
近い距離で田口は笑ってみせた。
「これなら届くけど、キスしていいか?」
「大歓迎」
田口の言葉に、速水も笑う。
腕が伸びてきて、田口の肩を抱き寄せた。
極楽病棟から愚痴外来まで往復するのは手間だが、日常の書類関係のほとんどを愚痴外来のデスクに引っ越している以上、田口は1階と13階を行ったり来たりすることになる。
非常階段の上り下りが、ささやかな運動というワケだ。
そうして戻ってきた愚痴外来の中に闖入者を発見し、田口は軽く目を見開いた。
「また来たのか」
愚痴外来奥の院のソファで長身を横たえていたのは、オレンジ1階の速水だった。
速水が愚痴外来に来るのは珍しいことではない。
しかし、田口がいない時間に来て、その上既に寝入っているのは、珍しいと言えるかもしれなかった。
「…………長いな」
ソファに寝ている速水を見下ろして、思わず田口は呟いた。
人間に対して、長い、はおかしいかもしれない。
だが、咄嗟に思い浮かんだのはその単語だったのだ。
長身の速水はソファに余る。
膝から下はソファの肘掛からはみ出して、院内履きにしている運動靴の爪先が揺れていた。
木製の肘掛に頭を乗せているが、首が痛くなりはしないかと思う。
背もたれ側の左腕が上に突き出していて、それも窮屈そうだった。
と、その腕が動いた。
「わっ」
左腕が正確に田口の腕を掴まえる。
そのまま、ソファ越しに引かれて田口は前屈みになった。
腹がソファの背に圧迫されて、気持ちが悪くなる。
「掴まえた」
寝起きとは思えない俊敏な動作で田口を捕獲した速水は、田口の苦しい体勢など気にも留めず、ニヤリと笑った。
当然ながら、田口は顔を顰めて返す。
「何時から起きてたんだよ?」
「お前が戻ってきた時から。長いって何だよ」
「…………寝たフリなんて、子供っぽい真似するなよ」
田口の独り言がお気に召さなかったらしく、速水はニヤニヤ笑いながら文句を付けてくる。
勝手に侵入しておきながらの言い草に、田口の方も文句を返した。
吃驚させられた事への恨み言も込みだ。
田口の言葉に、速水はますますニヤニヤと笑う。
「寝たフリしてたらキスでもしてくれないかなぁと思ってよ。あんまりお前が動かないから、待ち草臥れたんだ」
それで、捕獲行動に出たというワケか。
全く考えていなかったことを言われ、田口としては呆れる以外無い。
依然として苦しい体勢のまま、田口は溜息を吐いた。
絶対に田口の苦しさなど解っていない速水は、
「で、おはようのキスはくれないのか?」
などと能天気な催促を寄越す。
緩く腕を引っ張られて、田口は更に前屈みになった。
最早、ソファの背に乗り上げている状態で、前に転がり落ちるかどうかギリギリのバランスである。
その難しい体勢で、田口は速水にキスをした。
速水の表情に不満が浮かぶ。
「何でデコチュウなんだよ?」
「届かないから」
簡単明瞭に言って、田口は速水の腕を解いた。
そのままソファを回って、速水の顔を覗き込むように膝を付く。
近い距離で田口は笑ってみせた。
「これなら届くけど、キスしていいか?」
「大歓迎」
田口の言葉に、速水も笑う。
腕が伸びてきて、田口の肩を抱き寄せた。
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COMMENT
無題
でこちゅうも可愛いですよね。口ではいろいろ言っても、田口先生はいつも速水先生のいううこと聞いてあげちゃうんですよね。
ところで留守中に入り込んだというのは、合鍵ついにゲットしたのでしょうか?
ところで留守中に入り込んだというのは、合鍵ついにゲットしたのでしょうか?
Re:無題
こんにちは、コメント有り難う御座います。
>結局行灯先生は……。
甘いんですよね、将軍に。
そうすると将軍がますますつけ上がる……臨界点は何処だろう?
鍵は締め忘れ説もあるのですが……個人情報保護の観点から言うと、締め忘れはマズイですねぇ。
その3:地雷原に入れて貰った、かな。
その4:ヘアピンとかで開けた。
それは間違いなく不法侵入です……ますます困った男だな、将軍。
真相は藪の中のまま、次の機会を楽しみにしております。
また遊びにいらして下さいませ。
>結局行灯先生は……。
甘いんですよね、将軍に。
そうすると将軍がますますつけ上がる……臨界点は何処だろう?
鍵は締め忘れ説もあるのですが……個人情報保護の観点から言うと、締め忘れはマズイですねぇ。
その3:地雷原に入れて貰った、かな。
その4:ヘアピンとかで開けた。
それは間違いなく不法侵入です……ますます困った男だな、将軍。
真相は藪の中のまま、次の機会を楽しみにしております。
また遊びにいらして下さいませ。