またも、色気のない話です。
行灯先生と地雷原の日常です……色気出るワケねーわな。
寧ろ以下は霧島の日常かもしれません。よくやります。
でも悪くないよ? 「●菓子のア●」の作者先生もそう仰っておられる。
全然関係ないけど、本繋がりといえば本繋がりのトークを一つ。
「有頂天家族」アニメが終了しまして、次は「東京バンドワゴン」です。
つーか、今年になってからテレビドラマが切れてません。
「広報室」→「半沢」→「TBW」と来ています。
うーん、テレビっ子になった気がする……。
しかし、バンドワゴンはぶっちゃけ不安が大きいです……ジャ●ーズの配役が当てになるかってんでぃ。
何だか既にサチさんの出番はフェードアウトしてる気配だし……。
願わくば、探偵ポジの紺さんの出番が削られませんよーに!
行灯先生と地雷原の日常です……色気出るワケねーわな。
寧ろ以下は霧島の日常かもしれません。よくやります。
でも悪くないよ? 「●菓子のア●」の作者先生もそう仰っておられる。
全然関係ないけど、本繋がりといえば本繋がりのトークを一つ。
「有頂天家族」アニメが終了しまして、次は「東京バンドワゴン」です。
つーか、今年になってからテレビドラマが切れてません。
「広報室」→「半沢」→「TBW」と来ています。
うーん、テレビっ子になった気がする……。
しかし、バンドワゴンはぶっちゃけ不安が大きいです……ジャ●ーズの配役が当てになるかってんでぃ。
何だか既にサチさんの出番はフェードアウトしてる気配だし……。
願わくば、探偵ポジの紺さんの出番が削られませんよーに!
「先生、一息入れません?」
「いいですね」
立ち上る珈琲の香りに期待に胸を膨らませていれば、期待通りに藤原から声が掛けられた。
書類の切りも良く、外来患者も今日は無し。
院長室からの不吉な電話も鳴りを潜めている。
田口はぐっと背を伸ばしてから、デスクの椅子を立った。
応接用のソファに移動する。
田口の定位置には、田口専用のカップが既にスタンバイしていた。
「有難う御座います、藤原さん」
「どういたしまして」
いつもの事ではあるが、礼を怠ってはいけない。
微笑んで田口が礼を述べれば、藤原も微笑んで返答した。
深い色をした珈琲から、緩く湯気が上る。
どん詰まりの小部屋に豊かな香りが広がっていく。
田口は、珈琲本来の味を楽しめるブラックに拘っていた。
一方、胃に刺激が強いと、藤原は珈琲にクリームを落とす。
珈琲豆が田口の拘りチョイスなら、クリームは藤原の拘りチョイスだった。
藤原も応接ソファの定位置に腰を下ろし、静かに珈琲を掻き混ぜる。
ほんの二度掻き回しただけで、後は自然に渦を巻く様子を楽しんでいる風情だった。
「今日のお茶請けは何ですか?」
「栗饅頭ですよ」
「へぇ……何処からの頂き物?」
「先日、消化器内科からの外来紹介がありましたでしょう? その御礼だそうです」
「そうですか」
藤原はにこやかな笑顔のまま言って、珈琲を静かに口にする。
紹介とか御礼とか、実態と微妙に違う気がしながらも、田口は一つ頷いて栗饅頭の包装紙を剥がした。
紙に饅頭の皮が張り付いて、少し剥がれてしまう。
ちょっと勿体ないと思いつつも田口は栗饅頭を口にした。
断面に、色の異なった栗餡が覗く。
秋だなぁと田口はしみじみ思い、珈琲を口にした。
甘味の後には、ブラックの珈琲の味が冴える。
「ふぅ…………」
「あらヤだ、先生」
満足の息を吐いたところ、藤原が小さく笑った。
「年寄り臭かったですかね」
「まあ、そうですね」
笑われた理由を薄々察して田口が言えば、藤原は否定しなかった。
田口も苦笑を返すしかない。
そしてまた栗饅頭を一口。珈琲を一口。
そんな田口を見て、藤原は笑ったまま口にする。
「田口先生は、お茶請けには拘り無いのね」
「ああ……そういえば、あんまりありませんね」
言われて田口は少し考えてみたが、確かに茶菓子に拘りは無かった。
そもそも菓子が無くたって構わないし、お茶請けが和菓子だって一向に構わない。
実際、あんこと珈琲の組み合わせも悪くない。
「美味しい珈琲は何にでも合いますから」
我ながら自慢げな口調で言って、田口は珈琲を飲んだ。
今日もとても美味しかった。
PR
COMMENT