73000ヒット和良さまのリクエストです。
何時頃貰ったリクだか、考えるのも恐ろしい……。
スライディングで土下座します、遅れてすみませんでした!!
そして、まだまだリクエスト溜め込んでるんですぜ、私。
ホントーに申し訳ないです。
リク内容はといいますと「いじられる将軍シリーズ」ということでした。
さて、「いじられる将軍」ってどのシリーズだ?
報復シリーズかとも思いましたが、こっちの方で行ってみます。
誰にしようか散々悩みましたが、藤原さんを思いついた時の快感!
このタイトルだと地雷原の日常レポっぽいが、目指すところは将軍イジメです。
震災であれこれ大変な時期ですが、明るく笑える話が提供出来ればいいなと思います。
そして、自分のテンションを上げていきたい、デス。
それではどうぞ。
追記:収集が付かなくなって強引にエンドに持ち込んだのが見え見えの終わり方です。
想像の余地が山ほどある……とも言える。
うん、ゴメンなさい。
何時頃貰ったリクだか、考えるのも恐ろしい……。
スライディングで土下座します、遅れてすみませんでした!!
そして、まだまだリクエスト溜め込んでるんですぜ、私。
ホントーに申し訳ないです。
リク内容はといいますと「いじられる将軍シリーズ」ということでした。
さて、「いじられる将軍」ってどのシリーズだ?
報復シリーズかとも思いましたが、こっちの方で行ってみます。
誰にしようか散々悩みましたが、藤原さんを思いついた時の快感!
このタイトルだと地雷原の日常レポっぽいが、目指すところは将軍イジメです。
震災であれこれ大変な時期ですが、明るく笑える話が提供出来ればいいなと思います。
そして、自分のテンションを上げていきたい、デス。
それではどうぞ。
追記:収集が付かなくなって強引にエンドに持ち込んだのが見え見えの終わり方です。
想像の余地が山ほどある……とも言える。
うん、ゴメンなさい。
お早う御座います。
私、東城大病院の非常勤看護師、藤原真琴と申します。
神経内科の不定愁訴外来専属看護師を勤めておりますの。
定時上がりが出来る、ノンビリしたいい職場ですね。
今日はそんな私の仕事の様子を、少しお話したいと思います。
「ぅはよー御座います…………」
「田口先生、また此処で寝てたんですか? 身体悪くしますよ」
「はぁ……帰るのメンドーになりまして……」
ソファからのっそり起き上がったのが、不定愁訴外来責任者の田口公平先生。
一応、上司ということになるのかしらねぇ?
彼が研修医として配属された頃には、既に私はベテランの域でしたから、どうにも上司とは思えないわね。
ましてこの先生は腰が低い……というより、うだつの上がらない人だから……。
「せめて顔洗って髭ぐらい当たってらして下さい。コーヒー淹れておきますから」
「ふぁい…………」
ボサボサ頭を掻き回して、余計にボサボサにしながら田口先生は出て行った。
やっぱり、上司とは思えないわ。
不定愁訴外来、というのも解り難いでしょう。
我が東城大病院内では「愚痴外来」という呼ばれ方をされていますが、そちらの方が余程解りがいいわね。
言葉の通り、患者さんの愚痴を聞くのが田口先生のお仕事です。
外来は一日おきに予約制だけれども、これがちゃんと埋まるのだから……東城大の、他科の先生方は何をやっているのかしらねぇ?
でも、今日は予約が無い日。
予約が無い日はヒマかと言えば、結構そうでもないのよ。
「はい、不定愁訴外来、藤原です」
『お早う御座います。田口先生はお目覚めですか?』
電話を取れば早速のご指名。
朝から全く大変だこと。
「どちら様でしょうか?」
『…………藤原さんも人が悪いですねぇ』
「あら、当然の礼儀でしょう? 対応マニュアル通りですわ」
ささやかな意趣返しに、電話の向こうには憮然とした反応。
楽しいわあ。
『病院長の高階です』
「あら、病院長でしたか。それは失礼しました」
『全くそんなこと思ってないでしょう……?』
「まあ、とんでもない」
私だって礼儀は弁えていますのに、おほほほほ。
電話の向こうで溜息が一つ零れた。
『田口先生に、病院長室まで来るよう伝えて頂けますか?』
「承知しました。お時間は?」
『そうですね……11時30分頃がいいですね』
「11時30分頃、病院長室ですね。解りました、伝えます」
『頼みましたよ。では』
「はい、失礼します」
つまらない伝言一つで電話は終わり。
振り返ると、戻ってきていた田口先生が怯えた顔をしてらっしゃる。
「何か……電話辺りから冷たい空気が漂ってたんですけど……」
「気のせいですよ」
「そ、そうですねっ、気のせいですねっ」
ホント、面白い先生だこと。
病院長の伝言を告げたら、ガックリと項垂れて
「今度は何を押し付けられるんだろ…………」
などと呟いている。
それでもメモに覚書をしておくのだから、素直なのか諦めがいいのか、どちらかしらねぇ。
11時30分ちょっと前に、田口先生は病院長室へ向かっていった。
実にまあ、シブシブだったわ。
上司もいないしノンビリしようと思っていたら、ノックと同時に不定愁訴外来の扉が開いた。
この登場の仕方は……。
「あれ? いないのか、行灯?」
「田口先生なら外してますよ、速水先生」
「これは藤原さん。失礼しました」
速水先生の視界に私は入っていないようでしたわねぇ。
速水先生は私に気付くと、取り繕った表情になった。
気取っているワケではないけれど、やはり田口先生には気を許していらっしゃるのでしょうね。
緩んだ顔をしていましたよ。
「あの引き篭もりが留守なんて珍しい。アイツ何処行ったんです?」
速水先生は、勧められる前にソファにどっかり腰を下ろした。
慣れてますこと……。
コーヒーを差し出しながら、質問に答える。
「田口先生でしたら、高階先生に呼び出されて行かれましたよ」
「へぇ、狸院長の呼び出しか。お気の毒」
他人の不幸は蜜の味とはよく言ったもの、速水先生は田口先生の上に降りかかりそうな面倒事を面白がっている。
一つ、不届きな単語があったけれど、聞かなかったことにしておきましょう。
「案外、ランチのお誘いかもしれませんよ? この時間ですし、何か豪華に食べているかもしれませんね」
「……………っ」
あら、顔が強張りましたよ、速水先生?
視線が泳いでますし……ねぇ。
「どうかなさいまして?」
「いや、えっと……そうだ、事務仕事を一つ思い出しました! 戻らないとな……」
「あら、折角淹れましたのに……コーヒー一杯飲む時間ぐらいありませんか?」
「あ、いや、申し訳ないですけど、これで失礼しますっ」
……まぁステキな言い訳ですこと。
速水先生は慌ただしく飛び出していった。
非常階段を駆け上っていく、カンカンという足音が響く。
断言するけど、足音の行先は絶対オレンジ新棟じゃないわね。
「……静かになっちゃったわねぇ」
速水先生が飛び出していくと、病院の僻地である不定愁訴外来室は忽ちにひっそりしてしまう。
その代わり、院長室辺りはさぞ賑やかでしょうね。
騒々しいのは好きではないの、私はゆっくりお昼を楽しむことにしましょうか。
午後もきっとこんなカンジなのでしょうね。
外来の無い日も、不思議とお客様が多いのですよ。
尤も、閑になると田口先生は昼寝したりしてしまうので、ほどほどに忙しい方が田口先生の為だわね。
午後の話はまた、別の機会にしましょうね。
お昼休みに行ってきます、では失礼。
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